令和4年度(2022年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期)No.10は、場所打ち杭工法の特徴に関する問題です。4つの記述のうち、最も適当でないものを1つ選びます。
場所打ち杭は、その場で掘って造る杭です。
問われるのは、打撃工法と比べて騒音と振動が大きいか小さいかです。
引っかけは、その大小を逆にする形で作られています。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も適当でない記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 施工時における騒音と振動は、打撃工法に比べて大きい | ×(誤り) | 場所打ち杭は掘削して造るため、打撃工法より騒音・振動は小さい |
| ⑵ 大口径の杭を施工することにより、大きな支持力が得られる | ○(正しい) | 断面が大きいほど先端支持力が増す |
| ⑶ 杭材料の運搬等の取扱いが容易である | ○(正しい) | 現場でコンクリートを打つため長い杭を運ばない |
| ⑷ 掘削土により、基礎地盤の確認ができる | ○(正しい) | 掘り出した土で支持層を確かめられる |
場所打ち杭工法は、地盤を掘削して孔をあけ、鉄筋かごを建て込んでコンクリートを打ち込む工法です。
杭を叩いて地中に入れる工程がないため、打撃による大きな音と振動が発生しません。
場所打ち杭工法の騒音と振動は打撃工法より小さく、「大きい」とする⑴は逆です。
市街地や近接施工で場所打ち杭が選ばれるのは、この低騒音・低振動が理由です。
⑵の大口径による支持力、⑶の運搬の容易さ、⑷の掘削土による基礎地盤の確認は、いずれも正しい記述です。
2つの系統を、項目ごとに比べると次のとおりです。
| 項目 | 場所打ち杭 | 既製杭(打撃工法) |
|---|---|---|
| 騒音・振動 | 小さい | 大きい |
| 杭径 | 大口径にできる | 製品の径に制約される |
| 杭材料の運搬 | 容易(現場で打設) | 長い杭の運搬が必要 |
| 基礎地盤の確認 | 掘削土で確認できる | 打止め管理で判断する |
| 品質 | 現場の施工管理に左右される | 工場製品で安定 |
現場で造る利点と、工場製品の安定性が入れ替わる関係になります。
問題:場所打ち杭工法の施工時の騒音と振動は、打撃工法に比べて大きい。
〇か×か。
答え:×
掘削して造るため、打撃工法より小さくなります。
問題:場所打ち杭工法では、掘削土により基礎地盤の確認ができる。
〇か×か。
答え:〇
掘り出した土で支持層を確かめられます。
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出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。工法の特徴は標準的な内容で、最新の示方書で確認してください。
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