令和4年度(2022年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期)No.9は、既製杭工法の杭打機の特徴に関する問題です。4つの記述のうち、最も適当でないものを1つ選びます。
打撃で杭を打ち込む機械は、ハンマの重さが効きます。
問われるのは、ドロップハンマの重さを杭の重量以上とするか以下とするかです。
引っかけは、その以上・以下を逆にする形で作られています。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も適当でない記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ ドロップハンマは、杭の重量以下のハンマを落下させて打ち込む | ×(誤り) | ハンマは杭の重量以上のものを用いる。軽いハンマでは杭が打ち込めず、杭頭を傷める |
| ⑵ ディーゼルハンマは、打撃力が大きく、騒音・振動と油の飛散をともなう | ○(正しい) | 燃料の爆発力で打つため周辺環境への影響が大きい |
| ⑶ バイブロハンマは、振動と振動機・杭の重量によって、杭を地盤に押し込む | ○(正しい) | 振動で周面摩擦を減らして沈める |
| ⑷ 油圧ハンマは、ラムの落下高さを任意に調整でき、杭打ち時の騒音を小さくできる | ○(正しい) | 落下高さを細かく制御できる |
ドロップハンマは、巻き上げたハンマを自由落下させて杭を打ち込む最も単純な杭打機です。
ハンマが杭より軽いと、打撃のたびにハンマ側が跳ね返り、杭は進まずに杭頭だけが傷みます。
ドロップハンマは杭の重量以上のハンマを用いるのが原則で、「杭の重量以下」とする⑴は以上・以下が逆です。
重いハンマを低い位置から落とすほうが、軽いハンマを高く上げるより杭頭への損傷が小さくなります。
⑵〜⑷のディーゼルハンマ、バイブロハンマ、油圧ハンマの特徴は、いずれも正しい記述です。
この問題に出た杭打機を、打ち込む力の出し方で並べると次のとおりです。
| 杭打機 | 力の出し方 | 騒音・振動 |
|---|---|---|
| ドロップハンマ | ハンマの自由落下(杭の重量以上) | 大きい |
| ディーゼルハンマ | 燃料の爆発力 | 大きい。油の飛散をともなう |
| バイブロハンマ | 振動+機械と杭の重量 | 振動が大きい |
| 油圧ハンマ | 油圧でラムを制御して落下 | 小さくできる |
油圧ハンマだけが落下高さを任意に調整でき、騒音を抑えられます。
問題:ドロップハンマは、杭の重量以下のハンマを落下させて打ち込む。
〇か×か。
答え:×
杭の重量以上のハンマを用います。
問題:油圧ハンマは、ラムの落下高さを任意に調整できる。
〇か×か。
答え:〇
落下高さを制御できるため、騒音も小さくできます。
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出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。機械の特徴は標準的な内容で、最新の示方書で確認してください。
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