令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)【No.21】は、屋内消火栓設備のポンプの仕様について問う問題です。4つのうち、仕様を決める際に関係のないものを1つ選びます。
正解は選択肢1です。
ポンプの全揚程を求める式は、消防法施行規則に書かれています。そこに入るのは消防用ホースの摩擦損失水頭、配管の摩擦損失水頭、落差の3つと17mです。
吐出量のほうは屋内消火栓の設置個数から決まります。どちらの式にも、水源への給水圧力は出てきません。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 関係なし(正解) | 条文の式に出てきません |
| 2 | 関係あり | 全揚程の式のh1です |
| 3 | 関係あり | 吐出量がこれで決まります |
| 4 | 関係あり | 全揚程の式のh2です |
ポンプの仕様は、吐出量と全揚程の2つが条文で決まっています。
消防法施行規則(昭和三十六年自治省令第六号)第十二条第一項第七号ロ(e-Gov法令検索)
「(イ)ポンプの吐出量は、屋内消火栓の設置個数が最も多い階における当該設置個数(設置個数が二を超えるときは、二とする。)に百五十リットル毎分を乗じて得た量以上の量とすること。
(ロ)ポンプの全揚程は、次の式により求めた値以上の値とすること。
H=h1+h2+h3+17m
Hは、ポンプの全揚程(単位メートル)
h1は、消防用ホースの摩擦損失水頭(単位メートル)
h2は、配管の摩擦損失水頭(単位メートル)
h3は、落差(単位メートル)」
| 決めるもの | 条文が挙げている要素 |
|---|---|
| 吐出量 | 屋内消火栓の設置個数(2を超えるときは2)× 150L/min |
| 全揚程 | 消防用ホースの摩擦損失水頭+配管の摩擦損失水頭+落差+17m |
選択肢2は式のh1、選択肢4は式のh2、選択肢3は吐出量を決める個数です。残る選択肢1だけが、条文のどこにも出てきません。
同じ形の問題が、前にも出ています。
令和3年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)【No.21】(公表正答は選択肢4)
「屋内消火栓設備において、ポンプの仕様の決定に関係のないものはどれか」で、選択肢は「実揚程」「消防用ホースの摩擦損失水頭」「屋内消火栓の同時開口数」「水源の容量」です。公表正答は水源の容量です。
このときも、関係がないとされたのは水源についての値でした。水源の容量も、水源への給水圧力も、ポンプそのものの仕様とは別の話です。
屋内消火栓の基準は屋内消火栓設備の基準とは?水平距離25mと15mで何が変わるのかで扱っています。
屋内消火栓設備のポンプの全揚程は、どう求めるか。
H=h1+h2+h3+17mです。消防法施行規則第十二条第一項第七号ロ(ロ)が、h1を消防用ホースの摩擦損失水頭、h2を配管の摩擦損失水頭、h3を落差と定めています。
ポンプの吐出量は、何から決まるか。
屋内消火栓の設置個数です。同号ロ(イ)が「設置個数が最も多い階における当該設置個数(設置個数が二を超えるときは、二とする。)に百五十リットル毎分を乗じて得た量以上」としています。
同じ形式の問題は、過去にどう出たか。
令和3年度2級(前期)【No.21】が「ポンプの仕様の決定に関係のないものはどれか」で、公表正答は水源の容量です。実揚程、消防用ホースの摩擦損失水頭、屋内消火栓の同時開口数は関係のある側でした。
> 衛生設備のほかの論点は衛生設備のカテゴリにまとめています
法令は改正されることがあります。ここでの引用は2026年8月時点のe-Gov法令検索によるものです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月