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令和7年度 2級(後期) 施工管理法 問29 を解説(図面が標準仕様書より上)

令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)問29は、公共工事における施工計画等について問う問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢2です。上下が逆になっています。

標準仕様書は、自分が最も下だと書いています。図面と標準仕様書で内容が食い違ったときは、図面のほうを採ります。

優先順位は5つの順番で決まっています。その現場に合わせて後から書かれたものほど上に来ます。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢2

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 実際にやる方法を文書にします
2 ×(適当でない) 優先するのは図面のほうです
3 ○(適当) 工事のために一時的に設けるものです
4 ○(適当) 承諾があればこの限りではありません

選択肢2のポイント(ここが誤り)

優先順位は、標準仕様書の一番はじめに書いてあります。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第1編 一般共通事項 第1章 一般事項 第1節 総則 1.1.1「適用」(2)(本文1頁)

「全ての設計図書は、相互に補完する。ただし、設計図書間に相違がある場合の適用の優先順位は、次の(ア)から(オ)までの順番のとおりとし、これにより難い場合は、1.1.8『疑義に対する協議等』による。
(ア) 質問回答書((イ)から(オ)までに対するもの) (イ) 現場説明書 (ウ) 特記仕様 (エ) 図面 (オ) 標準仕様書」

順位 書類 性格
(ア)質問回答書(イ)から(オ)までに対して、あとから答えたもの
(イ)現場説明書その現場について説明したもの
(ウ)特記仕様その工事だけの取り決め
(エ)図面その建物を描いたもの
(オ)標準仕様書どの工事にも共通する決まり

図面が(エ)、標準仕様書が(オ)です。選択肢2は、この2つを入れ替えています。

同じ入れ替えは、別の年度にも出ています。

令和3年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)【No.29】の選択肢3(公表正答が(3)=この肢が適当でないもの)

「設計図面と標準仕様書の内容に相違がある場合は、標準仕様書の内容が優先される」は、適当でないものとされています。令和7年度の選択肢2と同じ主張を、前後を入れ替えて書いた肢です。

選択肢4の第三者への扱いも、同じ節に書かれています。

同 1.1.6「設計図書等の取扱い」(2)(本文3頁)

「設計図書及び工事関係図書を、工事の施工の目的以外で第三者に使用又は閲覧させてはならない。また、その内容を漏洩してはならない。ただし、使用又は閲覧について、あらかじめ監督職員の承諾を受けた場合は、この限りではない。」

原則は使わせないで、承諾があれば例外という向きです。選択肢4はこれを言い換えた形です。

なお、この問はそのまま繰り返されたものです。令和6年度 2級(後期)【No.29】は4つの選択肢がすべて同じ文で、公表正答も同じ(2)です。

施工計画の考え方は仮設計画は誰の責任で計画するのか?施工計画の読み分けで扱っています。

覚え方

  • 優先順位は質問回答書・現場説明書・特記仕様・図面・標準仕様書の順です
  • 標準仕様書が一番下です。図面と食い違ったら図面を採ります
  • その現場に合わせてあとから書かれたものほど上と覚えます
  • 設計図書は工事の施工の目的以外で第三者に使わせません
  • ただしあらかじめ監督職員の承諾があれば例外です

理解度チェック

Q.

標準仕様書と設計図面の内容に相違があるとき、どちらを優先するか。

図面です。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)1.1.1「適用」(2)が、優先順位を(ア)質問回答書、(イ)現場説明書、(ウ)特記仕様、(エ)図面、(オ)標準仕様書の順と定めています。標準仕様書は最も下です。

Q.

設計図書の優先順位で、いちばん上に来るのは何か。

質問回答書です。(イ)から(オ)までに対して答えたものなので、最も上に置かれます。以下、現場説明書、特記仕様、図面、標準仕様書と続きます。

Q.

設計図書や工事関係図書を第三者に使わせてよいか。

工事の施工の目的以外では使用も閲覧もさせられません。内容を漏洩することも禁じられています。ただし、あらかじめ監督職員の承諾を受けた場合は、この限りではありません(同仕様書1.1.6「設計図書等の取扱い」(2))。

> 施工管理法のほかの論点は施工管理法のカテゴリにまとめています

公共建築工事標準仕様書は改定されることがあります。ここでの引用は令和7年版(修補版)によるものです。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)試験問題A」および同センターが公表した正答肢(問29=(2))。
  • 国土交通省大臣官房官庁営繕部「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)」第1編 一般共通事項 第1章 一般事項 第1節 総則 1.1.1「適用」(2)(本文1頁)。
  • 同仕様書 1.1.6「設計図書等の取扱い」(2)(本文3頁)。
  • 同センター「令和6年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)試験問題A」【No.29】(公表正答(2))。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
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