令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.5】は、蒸気圧縮式冷凍機の冷凍サイクルをモリエ線図上に示した図を読む問題です。4つの記述のうち、適当なものを1つ選びます。
正解は選択肢1です。過程①→②が蒸発器における変化です。
4つの選択肢は、機器の名前が1つずつずれています。正しい順は蒸発器・圧縮機・凝縮器・膨張弁で、選択肢2から4はこの順から外れた名前が入っています。
①→②が蒸発器であることは、過去問の正しい肢から確かめられます。令和5年度の1級 問題A No.9は、冷媒を使用した冷却は冷媒が蒸発する際に必要な熱を冷却する物体から奪うことによりおこる、という記述を正しい側に置いています。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | ①→②は低圧側を右へ進む過程です。蒸発器にあたります |
| 2 | × | ②→③は圧力が上がる過程です。膨張弁ではありません |
| 3 | × | ③→④は高圧側を左へ進む過程です。圧縮機ではありません |
| 4 | × | ④→①は圧力が下がる過程です。凝縮器ではありません |
まず、どちらの軸が何を表すかを確かめます。これは過去問の正しい肢に書かれています。
平成30年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 問題A【No.9】の正しい肢(選択肢4)
「冷媒の状態変化を表したモリエ線図は、縦軸に絶対圧力、横軸に比エンタルピーをとったもので、冷媒の特性を分析する場合などに用いられる。」
同年度の公表正答は選択肢2で、この記述は正しい側に置かれています。
縦が絶対圧力、横が比エンタルピーです。これが分かると、矢印の向きから何が起きているかが読めます。
| 過程 | 図での向き | 読み取れること |
|---|---|---|
| ①→② | 低い位置を右へ(水平) | 圧力は変わらず、比エンタルピーが増えます |
| ②→③ | 右上がり | 圧力が上がり、比エンタルピーも増えます |
| ③→④ | 高い位置を左へ(水平) | 圧力は変わらず、比エンタルピーが減ります |
| ④→① | 左端を下へ(垂直) | 圧力が下がり、比エンタルピーは変わりません |
比エンタルピーが増えるのは①→②と②→③だけです。このうち圧力が変わらないのは①→②のほうです。
冷媒が熱を奪うのがどの過程かは、過去問の正しい肢に書かれています。
令和5年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.9】の正しい肢(選択肢1・選択肢3)
「冷媒を使用した冷却は、冷媒が蒸発する際に必要な熱を冷却する物体から奪うことによりおこる。」
「蒸発した冷媒を液化するためには、圧縮機を用いて機械的に圧縮する方法や吸収剤等により吸収する方法がある。」
同年度の公表正答は選択肢4で、この2つはどちらも正しい側に置かれています。
蒸発する際に熱を奪います。熱を奪うということは比エンタルピーが増えるということなので、①→②が蒸発器です。そのあと蒸発した冷媒を圧縮機で圧縮するので、②→③が圧縮機になります。
選択肢2は、この②→③を膨張弁と書いているので誤りです。残る③→④と④→①は、順に凝縮器と膨張弁になります。
冷媒がどの過程で熱を奪うかは冷媒が熱を奪うのはどの過程か?冷凍サイクルと冷媒の読み分けで扱っています。
モリエ線図の縦と横は、それぞれ何を表すか。
縦軸が絶対圧力、横軸が比エンタルピーです。平成30年度の1級 問題A No.9の選択肢4が、正しい肢としてこの内容を出しています。
冷媒が冷却する物体から熱を奪うのは、どの状態変化のときか。
蒸発する際です。令和5年度の1級 問題A No.9の選択肢1が、正しい肢としてこの内容を出しています。モリエ線図では、圧力が変わらないまま比エンタルピーが増える過程にあたります。
蒸発した冷媒を液化するには、どの機器を用いるか。
圧縮機を用いて機械的に圧縮する方法があります。令和5年度の1級 問題A No.9の選択肢3が、正しい肢としてこの内容を出しています。吸収剤等により吸収する方法も挙げられています。
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実際の冷凍サイクルは、機器の効率や運転の条件によって線図上の形が変わります。ここでの説明は試験問題に示された図についてのものです。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月