令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.1】は、水に次亜塩素酸ナトリウムを注入したあとの残留塩素濃度と経過時間の関係を表すグラフを選ぶ問題です。4つのグラフのうち、適当なものを1つ選びます。
正解は選択肢4です。時間が経つにつれて下がっていく形です。
4本のうち、下がる向きのものは1本しかありません。選択肢1は増え続ける形、選択肢2は増えて頭打ちになる形、選択肢3は変わらない形、選択肢4だけが下がって横ばいに近づく形です。
減ることを前提にしているのは、法令の書き方からも分かります。水道法施行規則は、消毒する場所ではなく給水栓の水について0.1mg/L以上を保持するよう定めています。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢4
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | × | 右上がりに増え続ける形です。時間が経つほど濃度が上がることになります |
| 2 | × | 立ち上がってから頭打ちになる形です。向きは選択肢1と同じ増加です |
| 3 | × | 水平な直線で、ずっと変わらない形です |
| 4 | ○(適当) | 下がっていき、横ばいに近づく形です |
まず、4本の線がそれぞれどちらへ向かうかを見ます。縦軸が残留塩素濃度、横軸が経過時間です。
| 選択肢 | 線の向き | 形 |
|---|---|---|
| 1 | 上がる | 右端まで上がり続けます |
| 2 | 上がる | はじめに急に上がり、途中から水平に近づきます |
| 3 | 変わらない | はじめの高さのまま水平です |
| 4 | 下がる | はじめに大きく下がり、途中から水平に近づきます |
下がる向きは選択肢4だけです。この問題は形の細かさよりも、まず向きで3本が落ちます。
残った選択肢4が正解であることは、法令の定め方と合います。
水道法施行規則 第十七条第1項第三号
「給水栓における水が、遊離残留塩素を〇・一mg/l(結合残留塩素の場合は、〇・四mg/l)以上保持するように塩素消毒をすること。」
ただし書きでは、水が病原生物に著しく汚染されるおそれがある場合などについて、給水栓における水の遊離残留塩素を〇・二mg/l(結合残留塩素の場合は、一・五mg/l)以上とするとされています。
濃度を決めているのは給水栓の時点です。注入したところではありません。注入した場所と給水栓とで同じ濃度なら、給水栓だけを指定する必要がありません。
過去問も、同じ書き方をしています。
平成30年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 問題A【No.26】の正しい肢(選択肢2)
「浄水施設には消毒設備を設け、需要家の給水栓における水の遊離残留塩素濃度を0.1mg/L以上に保持できるようにする。」
同年度の公表正答は選択肢4で、この記述は正しい側に置かれています。
消毒するのは浄水施設で、濃度を確かめるのは需要家の給水栓です。この2つが別々に書かれているところが、選択肢4の下がる形と合います。
飲料水を扱うタンクは飲料用タンクの構造とは?遮光性・マンホールと貯湯タンクで扱っています。
水に次亜塩素酸ナトリウムを注入したあと、残留塩素濃度は時間とともにどう変わるか。
下がっていきます。令和6年度の1級 問題A No.1は、下がって横ばいに近づく形のグラフを公表正答としています。4本のうち下がる向きはこの1本だけです。
水道法施行規則は、遊離残留塩素の濃度をどこの水について定めているか。
給水栓における水についてです。第17条第1項第三号は、給水栓における水が遊離残留塩素を0.1mg/l以上(結合残留塩素の場合は0.4mg/l以上)保持するように塩素消毒をすること、と定めています。
病原生物に著しく汚染されるおそれがある場合、給水栓における遊離残留塩素はいくつ以上か。
0.2mg/l以上です。結合残留塩素の場合は1.5mg/l以上とされています。水道法施行規則第17条第1項第三号のただし書きに定められています。
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残留塩素の減り方は、水温や水質、配管の状態によって変わります。ここでの説明は試験問題のグラフの向きについてのものです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月