令和8年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.19は、日本産業規格(JIS)の照明用語について、誤っているものを選ぶ問題です。配光曲線・光束法・室指数・照明率の4語が並びます。
この問題は、光束法で平均照度を計算する手順に出てくる用語をまとめて問うものです。4語のうち3語は定義がそのまま書かれており、1語だけ用途の部分がすり替わっています。
引っかけの核心は、選択肢3の末尾「保守率を計算するために用いる」です。室指数から求めるのは保守率ではありません。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(誤っているもの)
| 選択肢 | 用語 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 1 | 配光曲線 | 正しい | 光度を方向の関数として表した曲線。どの向きにどれだけ強く光るかの図 |
| 2 | 光束法 | 正しい | 器具の数量・形式、部屋の特性、作業面の平均照度の関係を予測する計算方法 |
| 3 | 室指数 | 誤り | 室部分の形状を表す数値までは正しい。用途は保守率ではなく照明率 |
| 4 | 照明率 | 正しい | 基準面に入射する光束の、ランプの全光束の総和に対する比 |
誤っているのは選択肢3です。
室指数は、部屋の間口・奥行と、作業面から光源までの高さで決まる数値です。部屋が広く平たいほど大きく、狭く天井が高いほど小さくなります。これは部屋の形を1つの数にまとめたものです。
照明率の表は、この室指数と天井・壁・床の反射率を入口にして値を引く形になっています。つまり室指数は照明率を引くための数値です。
いっぽう保守率は、時間が経って汚れたぶんの目減りを表す係数です。同じ試験の令和4年度後期No.21では、保守率の定義が次の文で出ています。
令和4年度(後期)2級 第一次検定 No.21 選択肢2(正しい肢)
保守率とは、照明施設をある一定の期間使用した後の作業面上の平均照度の、その施設の新設時に同じ条件で測定した平均照度に対する比である。
保守率は部屋の形ではなく、器具の種類と清掃の間隔で決まります。室指数とはつながりません。形は照明率、汚れは保守率で切り分けます。
室指数は何を計算するために用いるか。
照明率です。室指数と天井・壁・床の反射率を入口にして、照明率の表から値を引きます。
作業面から光源までの高さが高くなると、室指数はどうなるか。
小さくなります。室指数は間口と奥行に対して高さが分母側に効くため、天井が高い細長い部屋ほど値が下がります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月