令和8年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.12は、変圧器の冷却方式に関する問題です。「変圧器の絶縁油をポンプにより放熱器との間を強制循環させ、かつ、放熱器を送風機で冷却する方式」に該当するものを、4つの中から選びます。
この問題は、冷却方式の名前が何をもとに付いているかを問うものです。油入風冷式、油入自冷式、送油風冷式、送油自冷式の4つが並びます。
核心は名前が前半と後半の二段でできていることで、前半が油の動かし方、後半が外側の冷やし方を表します。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(送油風冷式)
| 選択肢 | 方式 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 油入風冷式 | 油は自然対流。外側だけ送風機で冷やす |
| 2 | 油入自冷式 | 油も外側も自然まかせ。最も簡単で柱上変圧器などに使う |
| 3 | 送油風冷式 | 油をポンプで送り、放熱器を送風機で冷やす。問題文どおり |
| 4 | 送油自冷式 | 油はポンプで送るが、放熱器は自然放熱にまかせる |
前半と後半をそれぞれ読み分ければ、組合せは1つに決まります。
変圧器の冷却方式の名前は、油をどう動かすかと放熱器の外側をどう冷やすかの2つを並べたものです。
前半は、油が温度差だけで自然に回るなら油入、ポンプで押して回すなら送油です。後半は、外側が自然の空気の流れにまかせるなら自冷、送風機で風を当てるなら風冷になります。
問題文は「絶縁油をポンプにより強制循環させ、かつ、放熱器を送風機で冷却する」なので、前半が送油、後半が風冷です。合わせて送油風冷式となります。
両方を強制にするほど冷やす力は上がりますが、ポンプや送風機を動かす電源と保守が要ります。容量の小さい柱上変圧器は油入自冷式、大容量になるほど送油風冷式のように手を加えた方式が使われます。
「送油」と「油入」は何が違うか。
油の動かし方です。送油はポンプで強制的に循環させ、油入は温度差による自然対流にまかせます。
油入自冷式はどんな変圧器に使われるか。
柱上変圧器のように容量が小さいものです。ポンプも送風機も要らないので、構造が簡単で保守も軽くなります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月