令和7年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.40は、品質管理に用いる特性要因図について、最も不適当なものを選ぶ問題です。選択肢は5つあり、魚の骨・問題の順位・データの活用・ブレーンストーミング・体系的な整理の5点が並びます。
この問題は、品質管理に使う図を役割で見分けられるかを問うものです。原因を洗い出す図と、大きさを比べる図は別ものです。
引っかけの核心は、選択肢2の「問題の大きさの順位が容易にわかる」です。これはパレート図の持ち味で、特性要因図の説明ではありません。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当なもの)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 正しい | 形から魚の骨と呼ばれる |
| 2 | 誤り | 順位が分かるのはパレート図 |
| 3 | 正しい | データを使い事実に基づいて作る |
| 4 | 正しい | ブレーンストーミングで作ると有効 |
| 5 | 正しい | 特性と要因の関係を体系的に整理した図 |
最も不適当なのは選択肢2です。
「大きさの順位が分かる」のがどの図かは、1級の設問で名前つきで示されています。
平成26年度 1級 学科試験 No.75(正答は選択肢2=パレート図)
「不良品等の発生個数又は損失金額等を原因別に分類し,大きい順に左から並べて棒グラフとし,さらにこれらの大きさを順次累積した折れ線グラフで表した図」
「大きい順に左から並べて」がパレート図の定義そのものです。令和7年度の選択肢2にある「問題の大きさの順位が容易にわかる」は、この図の持ち味を特性要因図に当てはめたものです。
特性要因図について何が正しいかは、平成28年度に4つ並んでいます。
平成28年度 1級 学科試験 No.75(正答は選択肢2)
1.原因を追究して対策を立てるために作成する。
3.多くの関係者から意見を抽出し作成する。
4.図の形から魚の骨とも呼ばれる。
この年に不適当とされたのは選択肢2の「データのばらつきの状態が分かりやすい」で、これはヒストグラムの説明でした。特性要因図に他の図の持ち味を当てて誤りにする、という同じ作り方の設問です。
品質管理に使う図は、役割で分けて覚えます。
| 図 | 何が分かるか |
|---|---|
| 特性要因図 | 結果に影響する要因の洗い出し。魚の骨の形 |
| パレート図 | 問題の大きさの順位。大きい順の棒グラフ+累積の折れ線 |
| ヒストグラム | データのばらつき。区間ごとの柱状の図 |
| 管理図 | 工程が安定しているか。上下の管理限界線を引く |
| 散布図 | 2つの量の関係 |
特性要因図は、背骨に結果(特性)を置き、そこへ大骨・小骨として要因を書き足していく図です。数を測る図ではないので、順位や大きさは表せません。選択肢4のブレーンストーミングが有効なのも、思いつく要因を数多く出すことが目的だからです。
問題の大きさの順位が分かる図はどれか。
パレート図です。原因別に分類して大きい順に左から棒グラフで並べ、累積を折れ線で表します。
特性要因図の作成にブレーンストーミングが有効なのはなぜか。
結果に影響する要因を数多く洗い出すことが目的だからです。多くの関係者から意見を集めるほど、見落としが減ります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月