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令和7年度(前期)2級電気工事施工管理技士 No.38を解説、安全は削れない

令和7年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.38は、ネットワーク工程表でクリティカルパスの日数(所要工期)を短縮する場合について、最も不適当なものを選ぶ問題です。選択肢は5つあり、投入資源・作業時間の見積り・作業順序・品質と安全性・並列作業の5点が並びます。

この問題のポイント

この問題は、工期短縮でやってよいことと、やってはいけないことを分けられるかを問うものです。手順を組み替えて縮めるのは正しく、守るべきものを削って縮めるのは誤りです。

引っかけの核心は、選択肢4が「品質、安全性が低下する場合でも」と書いている点です。この一節が付いた時点で、施工管理の考え方から外れます。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当なもの)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 正しい 人員・機械を増やせる限度を検討する
2 正しい 作業日数の見積りが適切かを確かめる
3 正しい 作業の順序を入れ替える効果を確かめる
4 誤り 品質と安全性を落として短縮してはいけない
5 正しい 直列の作業を並列に変えられないか検討する

最も不適当なのは選択肢4です。

選択肢4のポイント(ここが答え)

施工管理は、工程・品質・原価・安全の4つを同時に成り立たせる仕事です。工期が足りないときに真っ先に削ってよいものとして、品質と安全は挙がりません。

選択肢4は「品質、安全性が低下する場合でも日程の短縮を検討した」と書いており、4つのうち2つを捨てて1つを取ることを認めています。工期に間に合わせるために手を抜けば、事故につながるか、あとから手直しが要って結局遅れます。

残る4つは、いずれも品質と安全を保ったまま日数を詰める手です。

中身
資源を増やす 人員や機械を投入する。ただし現場に入れる限度がある(選択肢1)
見積りを見直す 日数を多めに見ていた作業がないか確かめる(選択肢2)
順序を入れ替える 後でもよい作業を後ろへ回す(選択肢3)
並列にする 前の作業の完了を待たずに始められる作業を同時に進める(選択肢5)

短縮の対象がクリティカルパス上の作業に限られる点も押さえておきます。クリティカルパスは開始から終了までの経路のうち最も日数の長い経路で、ここに余裕(フロート)がありません。他の経路の作業をいくら早めても、全体の工期は縮まりません。

選択肢1に「増加限度を検討した」とあるのも大切な点です。人を増やせば必ず早くなるわけではなく、狭い場所に人を詰め込めば互いに邪魔になり、かえって効率が落ちます。安全上も危険が増します。

覚え方

  • 品質と安全を落として工期を縮めるのは誤り。この一節があれば選ぶ
  • 正しい手は資源の投入・見積りの見直し・順序の入替え・並列化
  • 縮めるのはクリティカルパス上の作業だけ。他を早めても工期は変わらない

理解度チェック

Q.

工期を短縮するとき、品質や安全性を下げてよいか。

下げてはいけません。施工管理は工程・品質・原価・安全を同時に成り立たせる仕事で、工程のために他を捨てることは認められません。

Q.

工期短縮でクリティカルパス以外の作業を早めるとどうなるか。

全体の工期は変わりません。クリティカルパスが最も日数の長い経路なので、そこを縮めない限り終了日は早まりません。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問題」「同 正答肢」
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