令和7年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.31は、盛土工事における土の締固めについて、最も不適当なものを選ぶ問題です。水の浸入による膨張・透水性・支持力・変形抵抗の4点が並びます。
この問題は、締固めが何のための作業かを問うものです。土を突き固めて隙間を減らす作業なので、効果はすべて「丈夫にする・水を通しにくくする」方向に向きます。
引っかけの核心は、選択肢1が膨張を「大きくする」としている点です。過去問には同じ論点が「防止する」と書かれています。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も不適当なもの)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 誤り | 水の浸入による軟化・膨張は防止するのが目的 |
| 2 | 正しい | 空気間げきが減れば透水性は低下する |
| 3 | 正しい | 法面の安定と支持力を増加させる |
| 4 | 正しい | 変形抵抗・圧縮抵抗を確保する |
最も不適当なのは選択肢1です。
締固めと水の関係は、令和4年度に正しい肢として書かれています。
令和4年度(前期)2級 第一次検定 No.33(正答は選択肢1)
1.透水性を増加させる。
4.水の浸入による軟化・膨張を防止する。
この年に不適当とされたのは選択肢1の「透水性を増加させる」で、選択肢4の「膨張を防止する」は正しい肢として残りました。令和7年度の選択肢1は、この向きをひっくり返した形です。
透水性については、平成30年度にも同じ論点が出ています。
平成30年度(後期)2級 学科試験 No.34(正答は選択肢1)
1.透水性を高くする。
2年とも「透水性を高める」が不適当とされたので、令和7年度の選択肢2にある「透水性を低下させる」が正しいと決まります。
効果がすべて同じ向きを向くのは、締固めが土の中の隙間を減らす作業だからです。土は粒と粒の間に空気と水の入る隙間を持っています。転圧機械で押し固めれば空気の隙間が減り、次の3つが同時に起こります。
選択肢1は、この3つ目までは同じ流れなのに、「膨張を大きくする」という締固めの狙いと逆の結果を書いています。盛土が水を吸って膨らめば、上に載る道路や建物が動いてしまいます。
土を締め固めると透水性はどうなるか。
低下します。土の空気間げきが少なくなり、水が通りにくくなるためです。
締固めは水の浸入に対してどんな効果があるか。
軟化や膨張を防止します。水が入りにくくなるため、盛土が吸水して膨らむことを防げます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月