令和7年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.40は、ISO 9000の品質マネジメントシステムに関する「不適合の原因を除去し、再発を防止するための処置」という記述に該当する用語を選ぶ問題です。
この問題は、是正処置と予防処置を区別できるかを問うものです。分かれ目は不適合がもう起きたのか、まだ起きていないのかです。
記述に「再発」とあるので、すでに1回起きたことが読み取れます。
正解:選択肢2(是正処置)
| 選択肢 | 用語 | 意味 |
|---|---|---|
| 1 | 継続的改善 | パフォーマンスを向上させる活動を繰り返すこと |
| 2 | 是正処置 | 起きた不適合の原因を除去し、再発を防ぐ |
| 3 | トレーサビリティ | 対象の履歴や所在を追跡できること |
| 4 | レビュー | 目的の達成に適しているかを判定すること |
| 5 | 予防処置 | まだ起きていない不適合の原因を除去する |
該当するのは選択肢2です。
是正処置と予防処置は、どちらも「原因を除去する」という言い方をします。違うのはその不適合が起きたかどうかだけです。
| 用語 | 不適合は | 目的 |
|---|---|---|
| 是正処置 | すでに起きた | 再発を防ぐ |
| 予防処置 | まだ起きていない | 発生を防ぐ |
記述にある「再発を防止する」という言葉が決め手です。再発とはもう1度起きることなので、1回目がすでに起きています。したがって是正処置です。
もし記述が「まだ起きていない不適合の原因を除去し、発生を防止するための処置」であれば、答えは予防処置に変わります。
もう1つ、是正処置と混同しやすいのが修正です。
修正:見つかった不適合そのものを直す(不良品を手直しする)
是正処置:なぜ不適合が生まれたのかを突き止め、その原因を取り除く
不良品を1つ直しただけでは、同じ原因が残っている限りまた出ます。原因まで手を入れて初めて是正処置です。
ほかの3つも見ておきます。継続的改善は、良くする活動を繰り返すこと。トレーサビリティは、その製品がいつどこで作られどこへ行ったかを追えること。レビューは、決めたことが目的に合っているかを見直して判定することです。
是正処置と予防処置はどう違うか。
是正処置はすでに起きた不適合の原因を除去して再発を防ぐもの、予防処置はまだ起きていない不適合の原因を除去して発生を防ぐものです。
修正と是正処置はどう違うか。
修正は不適合そのものを直すことで、是正処置はその不適合が生まれた原因を取り除くことです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月