令和7年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.37は、建設工事における施工計画に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、工程表を作る順番を分かっているかを問うものです。計画は大きいほうから作って、細かいほうへ落としていきます。
誤りの肢は、この順番を逆さまに書いています。
正解:選択肢3(総合工程表は週間工程表をもとに作成)
| 選択肢 | 対象 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 総合施工計画書 | 社内の組織を活用して作る。適当 |
| 2 | 搬入計画書 | 資材ごとに搬入場所・方法を検討。適当 |
| 3 | 総合工程表 | 週間工程表のほうが総合工程表から作られる。逆。不適当 |
| 4 | 安全衛生管理体制表 | 災害防止活動のために作る。適当 |
| 5 | 労務工程表 | 必要な労務量を予測するために作る。適当 |
最も不適当なのは選択肢3です。
工程表には、見る範囲の広さで段階があります。
| 工程表 | 何を示すか |
|---|---|
| 総合工程表 | 着工から完成までの全体の流れ。主要な工事の順序と山場を示す |
| 月間工程表 | その月にやることを、総合工程表から取り出して詳しくする |
| 週間工程表 | その週の作業を日単位・人単位まで落とす |
順番は総合 → 月間 → 週間です。全体の枠が決まっていないのに、来週の作業だけを先に決めることはできません。
選択肢3は「総合工程表は、週間工程表をもとに」と書いており、この順番が逆になっています。細かいほうを先に作って全体を後から組むやり方では、工期に間に合うかどうかが最後まで分かりません。
この形の引っかけは、2つの名前を入れ替えるだけで作れます。文章を読んで違和感がなくても、「どちらが先か」を毎回確かめてください。
ほかの4つも見ておきます。
選択肢1:総合施工計画書は工事全体の方針を決めるもの。現場担当者だけでなく、会社として検討する
選択肢2:搬入計画書は資材ごとに置き場と経路が違うので、資材ごとに検討する
選択肢4:安全衛生管理体制表は、誰が何を担当するかを明らかにして災害を防ぐ
選択肢5:労務工程表は、いつ何人必要かを予測して人手不足や手待ちを防ぐ
総合工程表と週間工程表はどちらを先に作るか。
総合工程表が先です。全体の流れを決めてから、月間・週間へと細かく落としていきます。
労務工程表は何のために作るか。
必要な労務量を予測し、人手不足や手待ちを起こさず工事を円滑に進めるためです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月