令和7年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.35は、鉄筋コンクリート造の配筋図において、アの名称として適当なものを選ぶ問題です。図は柱と梁の接合部を示していて、アは梁の部分を指しています。
この問題は、同じ働きの鉄筋でも部材によって名前が違うことを分かっているかを問うものです。せん断補強筋は、梁なら「あばら筋」、柱なら「帯筋」と呼びます。
アが指しているのは梁の部分なので、答えは自然と決まります。
※ 問題の図そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(あばら筋)
| 選択肢 | 鉄筋 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 主筋 | 梁の長さ方向に通る太い鉄筋。曲げに抵抗する |
| 2 | 腹筋 | 梁の中間の高さに入れる水平の補助筋 |
| 3 | あばら筋 | 梁を等間隔で囲む。せん断力に抵抗する |
| 4 | 帯筋 | 同じ働きだが、柱を囲むもの。部材が違う |
適当なのは選択肢3です。
あばら筋は、梁の主筋を取り囲むように、梁の長さ方向へ等間隔で並べる鉄筋です。スターラップとも呼びます。
役目はせん断力に抵抗することです。梁に力がかかると、部材を斜めに切り裂こうとする力が生まれます。この斜めのひび割れをまたぐ形であばら筋が入っていると、割れが広がるのを止められます。
柱にも同じ働きの鉄筋があり、そちらは帯筋(フープ)と呼びます。
せん断補強筋の呼び分け
梁 → あばら筋(スターラップ)
柱 → 帯筋(フープ)
この呼び分けが、そのまま出題の軸になっています。図が梁を指しているのに帯筋を選ぶのが典型的な引っかけです。図では、アが伸びている先に「(梁)」と書かれ、左側の縦の部材に「(柱)」と書かれています。この2つの書き込みが、どちらの部材を見ているかの手がかりです。
選択肢1と2も、梁の鉄筋なので形で見分けます。
| 鉄筋 | 向きと役目 |
|---|---|
| 主筋 | 梁の上下端を長さ方向に通る。曲げによる引張力を負担する |
| 腹筋 | 梁せいが大きいとき、中間の高さに水平に入れる。あばら筋の位置を保ち、ひび割れを抑える |
| あばら筋 | 主筋を囲む向き。せん断力に抵抗する |
主筋と腹筋はどちらも梁の長さ方向に走る水平の鉄筋で、あばら筋だけが主筋を囲む向きに入ります。この向きの違いが見分ける決め手です。
あばら筋と帯筋はどう違うか。
どちらもせん断補強筋ですが、梁に入れるものをあばら筋、柱に入れるものを帯筋と呼びます。
腹筋は梁のどこに入れるか。
梁せいが大きいときに、中間の高さへ水平に入れます。あばら筋の位置を保ち、ひび割れを抑えます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月