令和7年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.34は、鉄道の曲線区間における軌道構造の断面図から、道床厚を示すものを選ぶ問題です。図には、まくらぎの下面から路盤の上面までの距離が a・b・c・d の4本、左から順に示されています。
この問題は、曲線区間ではまくらぎが傾いていることに気づけるかを問うものです。傾いているので、測る場所によって厚さが変わります。
道床厚は内側レール(低いほう)の下で測ると決まっています。
※ 問題の図そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(a)
| 選択肢 | 記号 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | a | 内側レール側。ここが道床厚 |
| 2 | b | まくらぎの途中。基準の位置ではない |
| 3 | c | 同じく途中の位置 |
| 4 | d | 外側レール側。一番厚くなる |
適当なのは選択肢1です。
曲線区間では、遠心力で列車が外へ振られます。それを抑えるため、外側のレールを内側より高くします。この高さの差がカントです。
カントを付けるには、外側レールの下の道床(バラスト)を厚く盛ります。すると、まくらぎは外側が高く、内側が低い形に傾きます。図で a から d へ進むにつれて長くなっているのは、このためです。
道床厚の定義
まくらぎ下面から路盤上面までの厚さを、内側レール(低いほう)の下で測ったもの。
a・b・c・d のうち最も短いのが aで、これが内側レールの位置です。道床厚をここで測るのは、一番薄いところが基準を満たしていれば、他はすべて満たすからです。外側の d で測ってしまうと、内側が足りていなくても気づけません。
道床には、列車の荷重を路盤へ広げて伝える役目と、振動を吸収する役目があります。薄いところで基準を割ると、その部分で路盤に強い力がかかり、沈下や変形の原因になります。
直線区間ではカントがないのでまくらぎは水平になり、どこで測っても同じ厚さになります。この問題がわざわざ「曲線区間」と断っているのは、測る位置が問われているからです。
曲線区間で道床厚を内側レールの下で測るのはなぜか。
カントによりまくらぎが傾いていて内側が最も薄くなるため、そこが基準を満たせば全体が満たされるからです。
カントとは何か。
曲線区間で遠心力に対応するため、外側のレールを内側より高くした高低差のことです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月