令和7年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.1は、20℃で10Ωの金属体が12Ωになるときの温度を求める問題です。抵抗温度係数は0.004℃-1で一定とされています。
この問題は、抵抗と温度の式を1本書けるかを問うものです。式さえ立てれば、あとは割り算だけで答えが出ます。
使う式はRt=R20{1+α(t-20)}です。基準の温度が20℃であることを見落とさないようにします。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(70℃)
| 選択肢 | 温度 | そのときの抵抗値 |
|---|---|---|
| 1 | 60℃ | 10×{1+0.004×40}=11.6Ω |
| 2 | 65℃ | 10×{1+0.004×45}=11.8Ω |
| 3 | 70℃ | 10×{1+0.004×50}=12Ω |
| 4 | 75℃ | 10×{1+0.004×55}=12.2Ω |
正しいのは選択肢3です。
式に数値を入れて、温度について解きます。
抵抗と温度の関係
Rt=R20{1+α(t-20)}
12=10×{1+0.004×(t-20)}
1.2=1+0.004×(t-20)
0.2=0.004×(t-20)
t-20=0.2/0.004=50
t=70℃
抵抗が10Ωから12Ωへ、1.2倍になるのに必要な温度上昇は50℃です。基準の20℃に足して70℃になります。
ここで50℃を答えにしてしまわないことが大切です。求めるのは温度そのものであって、温度の上がり幅ではありません。
同じ設定の問題が過去に2度出ています。
平成30年度(後期)2級 学科試験 No.1
ある金属体の温度が20℃のとき,その抵抗値が10Ωである。この抵抗値が11Ωとなるときの温度として,適当なものはどれか。
ただし,抵抗温度係数は0.004℃で一定とし,外部の影響は受けないものとする。
1.40.0℃ 2.42.5℃ 3.45.0℃ 4.47.5℃
令和5年度(後期)2級 第一次検定 No.1
ある金属体の温度が20℃のとき,その抵抗値が10Ωである。この金属体の温度が45℃のときの抵抗値〔Ω〕として,正しいものはどれか。
1.9Ω 2.11Ω 3.12Ω 4.13Ω
20℃で10Ω、抵抗温度係数0.004という設定はまったく同じで、聞き方だけが入れ替わります。平成30年度は「11Ωになる温度」、令和5年度は「45℃のときの抵抗値」、令和7年度は「12Ωになる温度」です。
3つとも同じ式で解けます。式を1本覚えておけば、どの聞き方でも通せます。
20℃で10Ωの金属体が、45℃のときの抵抗値はいくらか。
11Ωです。10×{1+0.004×(45-20)}=10×1.1=11Ωとなります。
この式で答えを出すとき、最後に忘れやすいのは何か。
基準温度の20℃を足すことです。式から出るのは温度の上がり幅なので、そのままでは答えになりません。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月