令和6年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.50は、軽量鉄骨壁下地において図に示す各部材の名称の組合せとして、適当なものを選ぶ問題です。図では、アが縦に立つ部材、イが横に渡る細い部材を指しています。
この問題は、縦材と横材の名前を分かっているかを問うものです。縦に立つ柱がスタッド、それを横につなぐ細い材が振れ止めです。
上下の枠がランナで、図では指されていません。
正解:選択肢3(スタッド/振れ止め)
| 選択肢 | 組合せ(ア/イ) | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ランナ/振れ止め | アが違う。誤り |
| 2 | ランナ/スペーサ | 両方違う。誤り |
| 3 | スタッド/振れ止め | 図のとおり。正しい |
| 4 | スタッド/スペーサ | イが違う。誤り |
正しいのは選択肢3です。
引っかけの核心は、振れ止めとスペーサがどちらもスタッドに取り付ける部材で、混同しやすいところです。付ける向きと目的が違います。
| 部材 | 向き・位置 | はたらき |
|---|---|---|
| スタッド | 縦 | 壁の柱。ボードを留める下地になる |
| ランナ | 上下の枠 | 床と天井に固定し、スタッドの上下を受ける |
| 振れ止め | 横 | スタッドを貫いて横に通し、倒れや振れを止める |
| スペーサ | スタッドに取り付ける金具 | スタッドの断面形状を保ち、振れ止めを固定する |
スペーサは横に渡る材ではなく、スタッドに付ける小さな金具です。だから図のイのように長く横へ伸びている部材には当たりません。
組み立ての順序は次のとおりです。
| 順序 | 作業 |
|---|---|
| 1 | 墨出しをして、床と天井にランナを固定する |
| 2 | スタッドにスペーサを取り付ける |
| 3 | ランナへスタッドを建て込む |
| 4 | スタッドの貫通孔へ振れ止めを通して固定する |
電気工事では、この下地の中にスイッチやコンセントのボックス、配管を通します。ボード(壁の板)を張る前に済ませなければならないので、内装業者との段取りが大切になります。
スタッドの間隔は、ボードの張り方で決まります。
| 条件 | スタッドの間隔 |
|---|---|
| ボードを2枚張り | 450mm程度 |
| ボードを1枚張り | 300mm程度 |
1枚張りのほうが間隔を狭くします。板が薄いぶん、下地を細かく入れて支える必要があるためです。
軽量鉄骨壁下地で縦に立つ部材の名称は。
スタッドです。上下を受ける枠がランナになります。
振れ止めとスペーサの違いは。
振れ止めはスタッドを貫いて横に通す材、スペーサはスタッドの断面形状を保つために取り付ける金具です。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月