令和7年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.50は、建設現場の墨出しにおいて、アとイの名称の組合せとして適当なものを選ぶ問題です。図では、アが床の上に柱から1,000mm離して引かれた線、イが柱に引かれた「▽FL+1,000」の水平線です。
この問題は、図に書かれた2つの数値の意味を読み取れるかを問うものです。床の1,000は水平にずらした距離、柱のFL+1,000は床からの高さです。
どちらも1,000ですが、指しているものがまったく違います。
※ 問題の図そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(ア=返り墨(逃げ墨)、イ=陸墨)
| 選択肢 | ア | イ | 解説 |
|---|---|---|---|
| 1 | 心墨 | 陸墨 | イは合うが、アは中心ではない |
| 2 | 心墨 | 地墨 | どちらも合わない |
| 3 | 返り墨(逃げ墨) | 陸墨 | どちらも合う |
| 4 | 返り墨(逃げ墨) | 地墨 | アは合うが、イは床に打つ墨ではない |
適当なのは選択肢3です。
墨出しで使う線には、それぞれ名前があります。
| 名称 | どんな線か |
|---|---|
| 心墨 | 柱や壁の中心を示す線 |
| 返り墨(逃げ墨) | 本来の位置から一定距離ずらして打つ線。1mずらすことが多い |
| 地墨 | 床に打つ墨の総称 |
| 陸墨 | 壁や柱に打つ水平の線。高さの基準になる |
アは床の線で、柱から1,000mm離れた位置に引かれています。柱の中心でも柱の面でもないので、心墨ではありません。返り墨(逃げ墨)です。
なぜわざとずらすかというと、本来の位置に打った墨は、その上に柱や壁ができると見えなくなるからです。1mずらしておけば、柱が立った後もその線が残り、そこから1m測れば元の位置が分かります。
イは柱に引かれた水平の線で、「▽FL+1,000」=床の仕上げ面から1,000mm上という意味です。高さの基準を示す水平線なので陸墨です。
床から1mの高さに打つのは、かがまずに見える高さだからです。建具の取り付けや天井の高さを決めるとき、この線から測ります。
選択肢4の地墨は床に打つ墨の総称なので、柱に引かれたイには当てはまりません。「地」は床、「陸」は水平を表す言葉だと押さえておけば、取り違えません。
返り墨(逃げ墨)はなぜ本来の位置からずらして打つのか。
本来の位置に打つと柱や壁ができたときに見えなくなるためで、ずらしておけば後から元の位置を測り出せます。
陸墨とは何か。
壁や柱に打つ水平の線で、高さの基準になります。床の仕上げ面から1,000mm上に打つことが多いです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月