令和6年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.45は、明り掘削の作業における労働者の危険を防止するための措置に関する記述として、労働安全衛生法上、誤っているものを選ぶ問題です。
この問題は、土止め支保工の点検の間隔を分かっているかを問うものです。点検は7日を超えない期間ごとに行います。
選択肢1は14日ごとと書いていて、間隔が長すぎます。
正解:選択肢1(14日ごとに点検)
| 選択肢 | 内容 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 14日ごとに点検 | 7日を超えない期間ごと。誤り |
| 2 | 作業主任者が作業を直接指揮 | 職務のとおり。正しい |
| 3 | 砂の地山でこう配35度 | 35度以下が基準。正しい |
| 4 | 地中電線路のおそれで手掘り | 機械を使わない措置。正しい |
誤っているのは選択肢1です。
引っかけの核心は、14日という数字が「2週間ごとの点検」としてもっともらしく見えるところです。条文の数字は7日です。
労働安全衛生規則 第373条(点検)
事業者は、土止め支保工を設けたときは、その後七日をこえない期間ごと、中震以上の地震の後及び大雨等により地山が急激に軟弱化するおそれのある事態が生じた後に、次の事項について点検し、異常を認めたときは、直ちに、補強し、又は補修しなければならない。
一 部材の損傷、変形、腐食、変位及び脱落の有無及び状態
二 切りばりの緊圧の度合
三 部材の接続部、取付け部及び交さ部の状態
点検するのは定期だけではありません。中震以上の地震の後と、大雨などで地山が急激に軟弱化するおそれが生じた後にも行います。
選択肢3の掘削面のこう配は、地山の種類で上限が決まっています。
| 地山の種類 | 掘削面の高さ | こう配 |
|---|---|---|
| 岩盤・堅い粘土 | 5m未満 | 90度以下 |
| その他の地山 | 2m未満 | 90度以下 |
| 砂からなる地山 | - | 35度以下(又は高さ5m未満) |
| 発破等で崩壊しやすい地山 | - | 45度以下(又は高さ2m未満) |
砂は35度以下なので、設問の35度はぎりぎり範囲内で正しい記述です。
選択肢4は、埋設物への対応です。地中電線路やガス管を損壊するおそれがあるときは、掘削機械を使わずに人力で掘ることが定められています。事前に埋設物の位置を調べることも必要です。
明り掘削の作業では、地山の掘削作業主任者を選任します。掘削面の高さが2m以上の場合が対象です。
| 作業主任者 | 職務 |
|---|---|
| 地山の掘削作業主任者 | 作業の方法を決定し、作業を直接指揮する/器具・工具を点検する/保護帽と安全帯の使用状況を監視する |
| 土止め支保工作業主任者 | 同じく作業の方法を決定し、直接指揮する |
土止め支保工の点検はどのくらいの間隔で行うか。
7日を超えない期間ごとです。加えて中震以上の地震の後、大雨等で地山が軟弱化するおそれが生じた後にも行います。
砂からなる地山を手掘りするときのこう配は。
35度以下です。または掘削面の高さを5m未満とします。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月