令和6年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.31は、アスファルト舗装と比較したコンクリート舗装に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、コンクリート舗装が固い舗装だと分かっているかを問うものです。コンクリート版は曲げに強く、荷重を広い範囲に散らします。
選択肢1は「曲げ応力に弱い」と、逆に書いています。
正解:選択肢1(曲げ応力に弱いので沈下しやすい)
| 選択肢 | 内容 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 曲げ応力に弱く沈下しやすい | 曲げに強い。不適当 |
| 2 | 耐久性に富んでいる | 寿命が長い。適当 |
| 3 | 養生期間が長く部分補修が困難 | 硬化を待つ必要がある。適当 |
| 4 | 温度変化で伸縮するので目地が必要 | ひび割れを防ぐ。適当 |
不適当なのは選択肢1です。
引っかけの核心は、コンクリートが「圧縮に強く引張に弱い」という一般論を、そのまま舗装に当てはめてしまうところです。舗装では版全体の曲げ剛性で比べます。
| 項目 | コンクリート舗装 | アスファルト舗装 |
|---|---|---|
| 分類 | 剛性舗装 | たわみ性舗装 |
| 曲げ | 強い | 弱い(たわむ) |
| 荷重の伝わり方 | 版が広く分散させる | 下の層へ順に伝える |
| 耐久性 | 高い(20〜40年) | 低い(10年程度) |
| 養生 | 長い(2週間程度) | 短い(冷えれば通せる) |
| 補修 | 困難 | 容易 |
| 目地 | 必要 | 不要 |
コンクリート舗装は剛性舗装と呼ばれます。版そのものが固く、荷重を広い範囲に散らして路盤へ伝えます。だから路盤が多少弱くても沈下しにくくなります。
沈下しやすいのはアスファルト舗装のほうです。たわみ性舗装は路盤の状態がそのまま表面に出るので、下が沈めば舗装も沈みます。わだち掘れが出やすいのもこのためです。
電気工事では、地中電線路の掘削後に舗装を復旧します。アスファルト舗装なら当日中に通せますが、コンクリート舗装は養生期間が要ります。工程を組むときはここが効きます。
選択肢4の目地は、温度による伸縮を逃がすためのものです。目地がないと、伸びた版どうしが押し合って浮き上がったり、縮んだ版に不規則なひび割れが出たりします。
| 目地の種類 | はたらき |
|---|---|
| 膨張目地 | 伸びを逃がす。すき間を空けて設ける |
| 収縮目地 | ひび割れを決まった位置に誘導する |
コンクリート舗装は曲げに強いか弱いか。
強いです。剛性舗装として版全体で荷重を広く分散させるため、沈下しにくくなります。
コンクリート舗装に目地が必要な理由は。
温度変化で膨張・収縮するためです。目地がないと不規則なひび割れや浮き上がりが起きます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月