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令和6年度(前期)2級電気工事施工管理技士 No.7を解説、切るか変えるか

令和6年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.7は、配電線路の電圧調整に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、電圧を変える機器と回路を切る機器の違いを分かっているかを問うものです。電圧を変えるには巻数の比を変えるか、電圧を足す必要があります。

柱上開閉器は回路を切ったりつないだりするだけで、電圧は変わりません。

正解:選択肢4(柱上開閉器による電圧の調整)

> この論点をやさしく解説:配電系統の電圧調整とは?電圧を上げる機器と下げる機器の使い分け

各選択肢の正誤

選択肢 手段 解説
1 負荷時タップ切換変圧器 変電所での基本の手段。適当
2 柱上変圧器の一次側タップ 低圧側の電圧を合わせられる。適当
3 三相昇圧器の設置 線路の途中で電圧を上げる。適当
4 柱上開閉器の設置 回路の区分に使う機器。不適当

不適当なのは選択肢4です。

選択肢4のポイント(ここが答え)

引っかけの核心は、4つとも「配電線路に置く機器」で揃っていて、置く場所では見分けられないところです。何をする機器かで分けます。

機器 はたらき
負荷時タップ切換変圧器 送り出す電圧そのものを変える
柱上変圧器のタップ 巻数の比を変えて低圧側の電圧を合わせる
三相昇圧器 線路の途中で電圧を足して、末端の下がりを補う
柱上開閉器 線路を区分する。事故時に切り離し、作業時に停電範囲を狭める

柱上開閉器は、配電線路を区間に分けるための機器です。事故が起きたときに事故区間だけを切り離したり、工事のときに停電の範囲を小さくしたりします。電圧の大きさには関係しません。

配電線路の電圧が下がるのは、線路のインピーダンスに電流が流れて電圧降下が起きるからです。末端へ行くほど電圧が低くなります。これを補う手段が選択肢1〜3です。

電圧調整には、ほかに次のような手段もあります。

手段 考え方
電力用コンデンサ 無効電力を減らし、電圧降下そのものを小さくする
電線の太線化 線路の抵抗を下げて電圧降下を小さくする
配電線の分割 1本あたりの電流を減らす

低圧の需要家に届ける電圧は、電気事業法施行規則で101V±6V202V±20Vと決められています。この範囲に収めるために、いくつもの手段を組み合わせます。

覚え方

  • 開閉器は切るだけ。電圧は変えない
  • 電圧を変えるのはタップ(巻数比)か昇圧器(電圧を足す)
  • 低圧の維持すべき電圧は101V±6V、202V±20V

理解度チェック

Q.

柱上開閉器の役割は。

配電線路を区間に分けることです。事故時の切り離しや、工事時の停電範囲を狭めるために使います。

Q.

配電線路の途中で電圧を上げる機器は。

三相昇圧器です。末端に向かって下がった電圧を線路の途中で補います。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問題」「同 正答肢」
  • 電気事業法施行規則 第38条(e-Gov法令検索)https://laws.e-gov.go.jp/law/407M50000400077
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