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令和6年度(後期)2級電気工事施工管理技士 No.39を解説、余裕を数える

令和6年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.39は、図に示すネットワーク工程表について、クリティカルパスの日数(所要工期)に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、クリティカルパスに乗らない作業に何日の余裕があるかを数えられるかを問うものです。余裕の日数を超えて遅れたときだけ、工期に影響します

作業Hの余裕が何日あるかを数えれば、答えが決まります。

※ 問題の図そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢5(Hが3日遅れると影響を与える)

各選択肢の正誤

選択肢 内容 解説
1 所要工期は15日 計算どおり。適当
2 Gを1日短縮すると短縮できる GはCP上。適当
3 Hを2日短縮しても短縮できない HはCP上でない。適当
4 Bが1日遅れても影響なし Bには2日の余裕。適当
5 Hが3日遅れると影響する Hには4日の余裕がある。不適当

最も不適当なのは選択肢5です。

選択肢5のポイント(ここが答え)

まず各イベントの最早開始時刻を求めます。矢印が複数入るところでは大きいほうを採ります。

① = 0
② = 0+2(A)= 2
③ = 0+2(C)= 2
④ = 大きいほう { 0+3(B)=3 / 2+3(F)=5 } = 5
⑤ = 大きいほう { 2+2(D)=4 / 5+2(E)=7 } = 7
⑦ = 2+2(I)= 4
⑥ = 7+3(G)= 10
⑧ = 大きいほう { 5+3(H)=8 / 10+2(J)=12 / 4(⑦からのダミー)=4 } = 12
⑨ = 大きいほう { 12+3(K)=15 / 4+2(L)=6 } = 15

所要工期は15日で、選択肢1は正しくなります。

クリティカルパス
① →C→ ③ →F→ ④ →E→ ⑤ →G→ ⑥ →J→ ⑧ →K→ ⑨
2+3+2+3+2+3 = 15日

ここで作業Hを見ます。Hは④から⑧へ向かう作業で、④=5、Hは3日なので8日目に⑧へ到達します。

ところが⑧の最早開始時刻は、J経由の12で決まっています。つまりHは8日目に着いても、12日まで4日間待つことになります。

作業Hの余裕
⑧の最早開始時刻 12 - H経由の到達 8 = 4日

Hには4日の余裕があります。3日遅れても 8+3=11 で、まだ12に届きません。⑧は12のままで、所要工期も15日のまま変わりません。

選択肢5は「3日遅れると影響を与える」と言っていますが、影響が出るのは5日以上遅れたときです。4日遅れてちょうど12に並び、5日目から⑧が押し出されます。

選択肢3が「Hを2日短縮しても短縮できない」と言っているのも、同じ理由です。Hはもともと待っている側なので、早く終わっても何も変わりません

選択肢4の作業Bも同じ考え方です。Bは①から④へ向かい 0+3=3 で着きますが、④はF経由の5で決まっています。Bの余裕は 5-3=2日なので、1日遅れても影響しません。

この問題は、「短縮できるか」と「遅れても大丈夫か」の両方を、同じ余裕の数値から答えられる形になっています。余裕を先に計算しておけば、選択肢2〜5をまとめて判定できます。

覚え方

  • 余裕=合流先の最早開始時刻 - その作業の到達日
  • 余裕がある作業は短縮しても効かず、余裕の範囲なら遅れても影響しない
  • クリティカルパス上の作業だけが、短縮も遅延も工期に直結する

理解度チェック

Q.

作業の余裕はどう求めるか。

合流先イベントの最早開始時刻から、その作業を通って到達する日数を引きます。

Q.

余裕のある作業を短縮すると工期はどうなるか。

変わりません。もともと待っている側なので、早く終わっても合流先の時刻は動きません。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)問題」「同 正答肢」
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