令和5年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.57は、一般用電気工作物において電気工事士でなければ従事してはならない作業又は工事として、電気工事士法上 正しいものを選ぶ問題です。
この問題は、軽微な工事に挙がっているかどうかで切り分けられるかを問うものです。接地極の埋設は軽微な工事に入っていません。
3つは条文に名前が出ています。
正解:選択肢2(接地極を地面に埋設する作業)
> この論点をやさしく解説:第一種電気工事士は自家用のすべてをやれるのか?4つの資格の作業範囲を条文で分ける
| 選択肢 | 資格が要るか | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 要らない | 露出型コンセントの取換えは軽微な作業 |
| 2 | 要る | 軽微な工事にも軽微な作業にも入っていない |
| 3 | 要らない | 地中電線用の管の設置は軽微な工事(第6号) |
| 4 | 要らない | 電力量計の取付けは軽微な工事(第3号) |
正しいのは選択肢2です。
電気工事士法施行令第1条が、軽微な工事を6つ挙げています。
軽微な工事(電気工事士法施行令 第1条)
一 600 V以下の接続器・開閉器にコードやキャブタイヤケーブルを接続する工事
二 600 V以下の電気機器や蓄電池の端子に電線をねじ止めする工事
三 600 V以下の電力量計・電流制限器・ヒューズを取り付け、取り外す工事
四 小型変圧器(二次36 V以下)の二次側の配線工事
五 電線を支持する柱・腕木などを設置し、変更する工事
六 地中電線用の暗渠又は管を設置し、変更する工事
選択肢4は第3号、選択肢3は第6号にそのまま出ています。条文に名前が挙がっているものは資格が要りません。
選択肢2の接地極の埋設は、この6つのどこにもありません。電気工事士でなければ従事できない作業です。
この違いには理由があります。
なぜ接地極だけ資格が要るのか
接地は感電と火災を防ぐ最後の守り
↓
埋め方が悪いと接地抵抗が上がり、効かなくなる
↓
効いていないことが外から見えない
地中電線用の管は、中に電線を通す前の段階です。管を置くだけなら電気に触れません。
軽微な工事とは別に、軽微な作業という区分もあります。こちらは電気工事の一部だけれども資格が要らない作業です。
| 区分 | 位置づけ | 例 |
|---|---|---|
| 軽微な工事 | そもそも電気工事でない | 電力量計の取付け、地中電線用の管の設置 |
| 軽微な作業 | 電気工事だが資格が要らない | 露出型コンセントの取換えなど |
どちらも「資格が要らない」点では同じです。選択肢1が資格不要なのは、軽微な作業に当たるからです。
軽微な工事にはどんなものがあるか。
600 V以下の接続器へのコード接続、機器端子への電線のねじ止め、電力量計やヒューズの取付け・取外し、小型変圧器の二次側配線、電線を支持する柱の設置、地中電線用の管の設置の6つです。
接地極の埋設に資格が要るのはなぜか。
接地は感電と火災を防ぐ最後の守りだからです。埋め方が悪いと接地抵抗が上がって効かなくなり、しかもそれが外から見えません。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月