令和5年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.24は、高圧受電設備に用いられる高圧限流ヒューズの種類として、日本産業規格(JIS)上 誤っているものを選ぶ問題です。
この問題は、記号と用途の対応を覚えているかを問うものです。引っかけの核心は、一般用のGを電動機用にすり替えている点にあります。
ほかの3つは対応が合っています。
正解:選択肢2
> この論点をやさしく解説:直列リアクトルは何のために入れるのか?進相コンデンサと放電コイルの役割の違い
| 選択肢 | 記号と用途 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | T(変圧器用) | 対応が合う |
| 2 | G(電動機用) | Gは一般用。電動機用ではない |
| 3 | C(リアクトルなしコンデンサ用) | 対応が合う |
| 4 | LC(リアクトル付きコンデンサ用) | 対応が合う |
誤っているのは選択肢2です。
高圧限流ヒューズは、つなぐ機器に合わせて種類が分かれています。記号は用途の頭文字から来ています。
| 記号 | 用途 | その機器の電流の特徴 |
|---|---|---|
| G | 一般用 | 特別な突入電流を想定しない |
| T | 変圧器用 | 投入時に励磁突入電流が流れる |
| C | リアクトルなしコンデンサ用 | 投入時に大きな突入電流が流れる |
| LC | リアクトル付きコンデンサ用 | リアクトルで突入電流が抑えられている |
種類を分けているのは、機器ごとに流れる突入電流が違うからです。
種類を分ける理由
変圧器やコンデンサは投入した瞬間に大きな電流が流れる
↓
一般用のヒューズを付けると、正常な投入で切れてしまう
↓
その突入電流に耐えるヒューズを選ぶ
逆に、突入電流に耐えるものを一般の回路に使うと、切れてほしいときに切れないおそれがあります。
CとLCが分かれているのは、直列リアクトルの有無で突入電流の大きさが変わるためです。
コンデンサ用が2種類ある理由
リアクトルなし → 突入電流が大きい → C
リアクトルあり → 突入電流が抑えられる → LC
この問題は同じ記号の意味を年度ごとに入れ替えて出す型です。過去には「P(電動機用)」を誤りとして出したこともあります。
そのときはG(一般用)が正しい肢として置かれていました。記号と用途をセットで覚えていれば、どちらの年度でも答えられます。
高圧限流ヒューズの種類が用途で分かれているのはなぜか。
変圧器やコンデンサは投入時に大きな突入電流が流れるからです。一般用を付けると正常な投入で切れてしまいます。
CとLCはどう違うか。
Cは直列リアクトルなしのコンデンサ用、LCはリアクトル付きのコンデンサ用です。リアクトルがあると突入電流が抑えられます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月