電気工事施工管理技士 独学ガイド|資格のT

  1. HOME
  2. 過去問
  3. > 令和5年度(前期)2級 No.23 幹線の電圧降下

令和5年度(前期)2級電気工事施工管理技士 No.23を解説、低圧受電は2%

令和5年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.23は、電気事業者から低圧で電気の供給を受けている場合の幹線の電圧降下として、内線規程上 定められているものを選ぶ問題です。引込線取付点から最遠端の負荷に至る電線のこう長は60 m以下とされています。

この問題のポイント

この問題は、電圧降下の許容値を覚えているかを問うものです。低圧で受電している場合の幹線は2 %以下です

こう長60 m以下という条件がついています。

正解:選択肢1(2 %以下)

各選択肢の正誤

選択肢 解説
1 2 %以下 低圧で受電し、こう長60 m以下のときの幹線の値
2 3 %以下 構内の変圧器から供給される場合の値に近い
3 4 %以下 こう長が長い場合の緩和値であって、60 m以下の値ではない
4 5 %以下 同上

定められているのは選択肢1です。

選択肢1のポイント(正解の求め方)

電圧降下を抑えるのは、末端の機器にきちんと電圧を届けるためです。

電圧降下が大きいとどうなるか

 電動機のトルクが落ちる
 照明が暗くなる
 始動時に電圧が落ちて他の機器に影響する

降下する量は、電線が長いほど、電流が大きいほど大きくなります。

電圧降下の考え方

 電圧降下 = 電流 × 電線の抵抗
 電線の抵抗 = 抵抗率 × 長さ ÷ 断面積
    ↓
 長いほど大きく、太いほど小さい

2 %という値は、標準電圧100 Vなら2 Vにあたります。95 V〜107 Vという供給側の幅と合わせて、末端でも機器が使える電圧を保つ狙いです。

供給の受け方によって値が変わります。

供給の受け方 こう長60 m以下の幹線
電気事業者から低圧で受電 2 %以下
構内の変圧器から供給 より緩やかな値になる

低圧受電のほうが厳しいのは、引込線より手前でもすでに電圧が落ちているからです。自分の敷地の中に変圧器があれば、そこからの距離だけを見れば済みます。

こう長が60 mを超える場合は、長さに応じて値が緩められます。60 mという条件が問題文にあるのは、この区分に入ることを示すためです。

電圧降下を小さくする方法は3つあります。

電圧降下を減らす方法

 ① 電線を太くする(抵抗が下がる)
 ② 配線のルートを短くする
 ③ 負荷の近くに変圧器を置く

設計では①がよく使われます。計算した太さより1段階太い電線を選ぶことが実際にはあります。

覚え方

  • 低圧で受電・こう長60 m以下の幹線は2 %以下
  • 電圧降下は長さに比例、断面積に反比例
  • こう長が長くなれば値は緩められる。60 mは区分を示す条件

理解度チェック

Q.

電圧降下が大きいと何が起きるか。

電動機のトルクが落ちる、照明が暗くなる、始動時の電圧低下が他の機器に影響するといったことが起こります。

Q.

電圧降下を小さくするにはどうするか。

電線を太くする、配線ルートを短くする、負荷の近くに変圧器を置く、の3つです。設計では電線を太くする方法がよく使われます。

電気工事施工管理技士 過去問解説 一覧へ

参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問題」「同 正答肢」
  • 一般社団法人 日本電気協会「内線規程」
T

無料・独学でまなぶ資格のT

T|運営・編集

電気工事施工管理技士の受検にむけて、過去問と用語を一次資料で確かめながら整理しています。

Topへ >>