令和5年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.58は、電気工事業者が営業所ごとに備える帳簿において、電気工事ごとに記載しなければならない事項として、「電気工事業の業務の適正化に関する法律」上、定められていないものを選ぶ問題です。
この問題は、帳簿が営業所ごとに備えられていることを分かっているかを問うものです。引っかけの核心は、その帳簿を置いている場所そのものを記載事項として挙げている点にあります。
営業所ごとの帳簿なので、営業所の名称を毎回書く必要はありません。
正解:選択肢1
> この論点をやさしく解説:一般用だけの営業所に検電器は要るのか?電気工事業法が営業所ごとに求めるものを分ける
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 定められていない | 帳簿は営業所ごとに備えるもの。記載事項には無い |
| 2 | 定められている | 注文者の氏名または名称および住所 |
| 3 | 定められている | 電気工事の種類および施工場所 |
| 4 | 定められている | 主任電気工事士等および作業者の氏名 |
定められていないのは選択肢1です。
帳簿には、電気工事ごとに6つの事項を記載します。
帳簿の記載事項
一 注文者の氏名または名称および住所
二 電気工事の種類および施工場所
三 施工年月日
四 主任電気工事士等および作業者の氏名
五 配線図
六 検査結果
6つともその工事1件ごとに変わるものです。営業所の名称は工事ごとに変わりません。
営業所名が要らない理由
帳簿は営業所ごとに備えると決められている
↓
その帳簿に載っている工事は、すべてその営業所のもの
↓
1件ごとに営業所名を書いても同じ値が並ぶだけ
↓
記載事項に入れる意味がない
記載事項は、後から工事をたどれるようにするためのものです。
| 記載事項 | たどれること |
|---|---|
| 注文者・施工場所 | どこの誰の設備か |
| 施工年月日 | いつ工事したか |
| 主任電気工事士等・作業者 | 誰が施工したか |
| 配線図・検査結果 | どう配線し、どんな値だったか |
事故が起きたときに、この帳簿から当時の状態と担当者を追えるようになっています。帳簿は記載の日から5年間保存します。
帳簿の記載事項に営業所の名称が入っていないのはなぜか。
帳簿は営業所ごとに備えるものだからです。その帳簿の工事はすべてその営業所のものなので、1件ごとに書いても同じ値が並ぶだけになります。
帳簿の保存期間はどれだけか。
記載の日から5年間です。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月