令和5年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.31は、道路交通信号の信号制御の3要素として用いられるパラメータとして、最も不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、3要素の名前を3つとも言えるかを問うものです。引っかけの核心は、信号の設計に出てくる別の用語を1つ混ぜている点にあります。
3要素はサイクル長・スプリット・オフセットです。
正解:選択肢4
> この論点をやさしく解説:交通信号のオフセットとは?同時式・交互・平等・優先の違いを整理
| 選択肢 | 用語 | 正誤 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 1 | サイクル長 | 適当 | 青・黄・赤がひと回りする時間 |
| 2 | オフセット | 適当 | 隣の交差点との青の始まりのずれ |
| 3 | スプリット | 適当 | サイクル長を各方向へ配る割合 |
| 4 | クリアランス時間 | 不適当 | 交差点を空けるための時間。3要素には入らない |
最も不適当なのは選択肢4です。
3要素は、1つの交差点をどう回すかと隣とどう合わせるかで分かれます。
3要素の役割
サイクル長=ひと回りに何秒かけるか(長さ)
↓
スプリット=その秒数を東西と南北にどう配るか(割り方)
↓
オフセット=隣の交差点と何秒ずらして始めるか(つなぎ方)
長さ・割り方・つなぎ方の3つで、1つの交差点も、道路全体の流れも決まります。
| 要素 | 見ている範囲 | 変えるとどうなるか |
|---|---|---|
| サイクル長 | 1つの交差点 | 長いと多く通せるが、待ち時間も長くなる |
| スプリット | 1つの交差点 | 交通量の多い方向へ多く配ると渋滞が減る |
| オフセット | 連なる交差点 | 合わせると止まらずに走れる(系統制御) |
オフセットだけが隣の交差点を見ているのが特徴です。
オフセットが効く仕組み
交差点Aで青になり、車が走り出す
↓
交差点Bまで走るのに、たとえば20秒かかる
↓
Bの青をAより20秒遅らせて始める
↓
車が着いたときにはBが青。止まらずに進める
選択肢4のクリアランス時間は、安全のための時間です。青が終わってから交差する方向が青になるまでに、交差点の中に残っている車や人が出きるのを待ちます。黄と全赤の時間がこれにあたります。
大事な時間ですが、流れを設計するためのつまみではないので3要素には入りません。
スプリットとは何か。
サイクル長を各方向の青時間へ配る割合です。交通量の多い方向へ多く配ると渋滞が減ります。
オフセットを合わせると何ができるか。
連なる交差点を止まらずに走れるようになります。前の交差点から次の交差点まで走る時間だけ青の始まりをずらします。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月