令和5年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.28は、誘導灯に関する記述として、「消防法」上、誤っているものを選ぶ問題です。
この問題は、音声誘導が「出口はここだ」と知らせる仕組みだと分かっているかを問うものです。引っかけの核心は、避難口誘導灯に付ける機能を通路誘導灯の側に移している点にあります。
音で導く先は出口です。通路の途中で鳴らしても行き先が分かりません。
正解:選択肢2
> この論点をやさしく解説:非常電源の容量とは?設備ごとの分数を条文の引き先で整理
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 正しい | 停電しても点いていなければ意味がないので非常電源を附置する |
| 2 | 誤り | 音声誘導装置を設けるのは避難口誘導灯。通路誘導灯ではない |
| 3 | 正しい | 誤って切られないよう、誘導灯用である旨を表示する |
| 4 | 正しい | 通路誘導灯は床面に設けることもできる |
誤っているのは選択肢2です。
誘導灯は、出口そのものを示すものと出口までの道を示すものに分かれます。
| 種類 | 示すもの | 付ける場所 |
|---|---|---|
| 避難口誘導灯 | 出口の位置 | 避難口の上 |
| 通路誘導灯 | 出口までの方向 | 廊下・階段・通路(床面も可) |
音声誘導が避難口の側に付く理由は、音は方向を示せても距離を示せないことにあります。
音声誘導が働く場面
煙で表示が見えない
↓
避難口の上のスピーカーから「非常口はこちらです」と鳴る
↓
音のするほうへ進めば出口に着く
↓
通路の途中で鳴らしても、その先が出口とはかぎらない
選択肢4の床面に設ける通路誘導灯も、煙を想定したものです。煙は上にたまるので、低い位置のほうが見えるという考え方になります。
選択肢3の表示は、日常の管理を守るためのものです。
開閉器に表示する理由
誘導灯はふだんから点けたままにしておく
↓
消し忘れと思って誰かが切ってしまう恐れがある
↓
開閉器に「誘導灯用」と表示しておく
↓
切ってはいけないものだと分かる
選択肢1の非常電源も同じ筋です。火災では停電することが多いので、電源が落ちても点き続ける備えが要ります。
音声誘導装置を避難口誘導灯に設けるのはなぜか。
音のするほうへ進めば出口に着くようにするためです。通路の途中で鳴らしても、その先が出口とはかぎりません。
通路誘導灯を床面に設けられるのはなぜか。
煙は上にたまるためです。低い位置にあるほうが煙の中でも見えやすくなります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月