令和5年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.27は、「一局所の周囲の温度が一定の温度以上になったときに火災信号を発信するもので、外観が電線状以外のもの」に該当する感知器を、「消防法」上、選ぶ問題です。
この問題は、定義の文が感知器の名前をそのまま説明していることに気づけるかを問うものです。引っかけの核心は、温度で働く感知器を2つ並べ、決まった温度か温度の上がり方かで選ばせる点にあります。
「一定の温度以上になったとき」と書いてあれば定温式です。
正解:選択肢4
> この論点をやさしく解説:感知器の定義とは?差動式・定温式・イオン化式・光電式の違いを整理
| 選択肢 | 正誤 | 何に反応するか |
|---|---|---|
| 1 | 不適当 | 炎が出す赤外線。温度ではない |
| 2 | 不適当 | 煙が光をさえぎることによる受光量の変化 |
| 3 | 不適当 | 温度の上がり方(一定の割合以上の温度上昇率) |
| 4 | 適当 | 一局所の周囲の温度が一定の温度以上になったとき |
該当するのは選択肢4です。
感知器は、熱・煙・炎のどれを見るかで大きく3つに分かれます。定義文に「温度」とあるので熱感知器の話です。
定義文を分解する
「一局所の」 → 一点で測る(スポット型)
「周囲の温度が」 → 熱感知器
「一定の温度以上に」 → 定温式(決まった温度で働く)
「外観が電線状以外の」 → 感知線型ではない(スポット型)
「外観が電線状以外のもの」というただし書きが付くのは、定温式には電線の形をしたものもあるからです。
| 感知器 | 見るもの | 働き方 |
|---|---|---|
| 定温式スポット型 | 熱 | 決まった温度に達したら働く |
| 定温式感知線型 | 熱 | 同じ働き方で、外観が電線状 |
| 差動式スポット型 | 熱 | 温度の上がり方が急なら働く |
| 光電式スポット型 | 煙 | 煙で受光量が変わったら働く |
| 赤外線式スポット型 | 炎 | 炎が出す赤外線を捕らえる |
定温式と差動式は、使う場所で分かれます。
厨房やボイラ室に定温式を使う理由
調理や運転でふだんから温度が上下する
↓
差動式だと火事でなくても働いてしまう
↓
定温式なら決めた温度に届くまで働かない
↓
誤報が出ない
ふつうの居室では、早く見つけられる差動式を使います。定温式は決めた温度まで待つので、その分だけ遅くなります。
定温式と差動式の違いは何か。
定温式は決まった温度に達したら働き、差動式は温度の上がり方が一定の割合以上のときに働きます。
定義文の「外観が電線状以外のもの」は何を除いているか。
定温式感知線型を除いています。同じ定温式でも外観が電線状のものがあるため、スポット型に絞る書き方です。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月