令和4年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.30は、国内における電車線の標準電圧として、不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、電車線の電圧が決まった値しかないことを分かっているかを問うものです。直流は1,500V、交流は20,000Vと25,000Vが代表です。
直流1,000Vという段はありません。
正解:選択肢1(直流1,000V)
| 選択肢 | 電圧 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 直流1,000V | 不適当。この値は使われていない |
| 2 | 直流1,500V | 適当。JR在来線や私鉄で広く使われる |
| 3 | 交流20,000V | 適当。交流電化の在来線 |
| 4 | 交流25,000V | 適当。新幹線 |
不適当なのは選択肢1です。
引っかけの核心は、1,000Vがきりのよい数字で、1,500Vの隣にありそうに見えるところです。並べられると段階のひとつに思えます。
実際に使われている値は次のとおりです。
| 種別 | 電圧 | 使われる場所 |
|---|---|---|
| 直流 | 600V・750V | 路面電車、地下鉄の一部 |
| 直流 | 1,500V | JR在来線、大手私鉄 |
| 交流 | 20,000V | 交流電化の在来線 |
| 交流 | 25,000V | 新幹線 |
直流は600V・750V・1,500Vの3段で、1,000Vは入りません。600Vと750Vは路面電車や一部の地下鉄で、それ以外はほぼ1,500Vです。
直流が低い電圧にとどまるのは、車両側で電圧を下げる手段が限られるからです。直流には変圧器が使えないので、そのまま扱える電圧にする必要があります。
交流なら車上の変圧器で下げられるので、高い電圧のまま送れます。電圧が高ければ同じ電力でも電流が小さくて済み、変電所の間隔を広げられます。
その代わり交流は車両に変圧器と整流器を積む必要があり、重く高価になります。都市部で駅の間隔が短く本数が多い区間は直流、地方の長い区間は交流という使い分けはここから来ています。
国内の電車線の標準電圧を挙げよ。
直流は600V・750V・1,500V、交流は在来線が20,000V、新幹線が25,000Vです。直流1,000Vは使われていません。
交流電化のほうが高い電圧を使えるのはなぜか。
車上の変圧器で電圧を下げられるからです。直流は変圧器が使えないので、そのまま扱える電圧にとどまります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月