令和4年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.28は、防火対象物に設置する非常ベルに関する記述として、「消防法」上、誤っているものを選ぶ問題です。防火対象物には自動火災報知設備が設置されていないという条件が付いています。
この問題は、非常ベルがどの区分に入るかを分かっているかを問うものです。火事だと知らせる設備なので警報設備です。
逃げるために使う道具ではありません。
正解:選択肢1(非常ベルは避難設備であるとした記述)
| 選択肢 | 内容 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 非常ベルは避難設備である | 誤り。警報設備 |
| 2 | 設置は防火対象物の区分と収容人員で決まる | 正しい |
| 3 | 非常電源を附置しなければならない | 正しい |
| 4 | 起動装置の直近に赤色の表示灯を設ける | 正しい |
誤っているのは選択肢1です。
引っかけの核心は、非常ベルが鳴るのは逃げてもらうためだというところです。目的をたどると避難につながるので、避難設備に見えます。
区分は目的ではなく、その機器が何をするかで決まります。
| 区分 | 何をするか | 主なもの |
|---|---|---|
| 消火設備 | 火を消す | 消火器、屋内消火栓設備、スプリンクラー設備 |
| 警報設備 | 火事だと知らせる | 自動火災報知設備、漏電火災警報器、非常ベル |
| 避難設備 | 逃げるのを助ける | 避難はしご、救助袋、緩降機、誘導灯 |
非常ベルは音を出して知らせるだけです。人を下ろしたり、道を示したりはしません。だから警報設備です。
非常ベルは非常警報設備という仲間に入り、自動式サイレンや放送設備と並びます。自動火災報知設備が感知器で自動的に見つけるのに対し、非常ベルは人がボタンを押して鳴らします。
この文はそのままの形で繰り返し出ています。令和6年度(後期)No.26の選択肢1がまったく同じ「非常ベルは、避難設備である」で、そちらでも答えは同じでした。
平成30年度の1級 No.88では逆に、「自動火災報知設備及び非常ベルは、警報設備である」が正しい肢として置かれています。
選択肢2は、非常ベルを付けるかどうかが建物の用途と人数で決まるという話です。同じ広さでも、不特定多数が集まる建物ほど早く必要になります。
非常ベルは消防用設備等のどの区分に入るか。
警報設備です。音を出して火災を知らせる機器なので、逃げるのを助ける避難設備とは別です。
非常ベルと自動火災報知設備の違いは何か。
非常ベルは人がボタンを押して鳴らします。自動火災報知設備は感知器が自動的に火災を見つけます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月