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令和4年度(前期)2級電気工事施工管理技士 No.27を解説、火の中で生きる配線

令和4年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.27は、自動火災報知設備における地区音響装置の設置に関する記述として、「消防法」上、誤っているものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、火災のときに生きていなければならない配線を分かっているかを問うものです。受信機から地区音響装置までは耐熱配線です。

ふつうの警報用ケーブルでは足りません。

正解:選択肢4(AEケーブルとした記述)

> この論点をやさしく解説:自動火災報知設備の配線とは?送り配線・終端器・電源の3点を整理

各選択肢の正誤

選択肢 内容 解説
1 2以上の受信機があるときはいずれからも鳴動 正しい
2 外箱の材料は不燃性又は難燃性 正しい
3 公称音圧は90dB以上 正しい
4 受信機と地区音響装置間はAEケーブル 誤り。耐熱配線が要る

誤っているのは選択肢4です。

選択肢4のポイント(ここが答え)

引っかけの核心は、AEが警報用ポリエチレン絶縁ケーブルという名前で、警報設備向けの電線だというところです。用途の名前が合っているので通ってしまいます。

自動火災報知設備の配線は、場所によって求められる耐火・耐熱の程度が違います

区間 求められるもの
感知器から受信機まで 一般配線でよい(AEなど)
受信機から地区音響装置まで 耐熱配線
非常電源から受信機まで 耐火配線

感知器の配線は火災を見つけるまでが仕事なので、見つけたあと焼けても構いません。

ところが地区音響装置は火災が起きているあいだ鳴り続けなければなりません。配線が途中で焼けて切れると、逃げている人に知らせられなくなります。だから耐熱性のある電線を使います。

同じ論点が平成29年度(後期)No.29にも出ています。そちらは選択肢4が「600Vビニル絶縁電線(IV)を使用する」で、これが答えでした。IVもAEも耐熱性がないという点で同じです。

この2年度は選択肢1から3までが同じ内容で、4つ目の電線の名前だけを入れ替えています。名前を覚えるのではなく、耐熱かどうかで見る必要があります。

選択肢3の90dBは、音響により警報を発する地区音響装置の値です。音声によるものは92dB以上で、こちらも問われます。

覚え方

  • 受信機から地区音響装置までは耐熱配線。鳴り続ける必要がある
  • 感知器の配線は一般配線でよい。見つけるまでが仕事だから
  • IVもAEも耐熱性がない。名前ではなく耐熱かどうかで見る

理解度チェック

Q.

受信機から地区音響装置までの配線に耐熱性が要るのはなぜか。

火災が起きているあいだ鳴り続ける必要があるからです。途中で焼けて切れると、逃げている人に知らせられません。

Q.

感知器から受信機までの配線はどうか。

一般配線でかまいません。火災を見つけて受信機へ伝えるまでが仕事なので、そのあと焼けても支障がないためです。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和4年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問題」「同 正答肢」
  • 同「平成29年度 第一次検定(後期)問題 No.29」(地区音響装置の配線の同一論点)
  • 消防法施行規則 第24条(自動火災報知設備に関する基準の細目)、第12条第1項第5号
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