令和4年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.45は、接地抵抗計による接地抵抗測定試験に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、補助極が大地と電気的につながる必要があることを分かっているかを問うものです。アスファルトは水を通さないので、上に網を敷いても大地と導通しません。
選択肢3の配置は、過去に誤りとして出された肢を正しい向きに直したものです。
正解:選択肢4
> この論点をやさしく解説:接地抵抗の測定方法は?補助接地極の配置と測定前の確認点を整理
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 適当 | 測定前に地電圧が小さいことを確認する |
| 2 | 適当 | 接地端子箱内で機器側と接地極側を切り離す |
| 3 | 適当 | Eから直線状にP、Cの順に配置する |
| 4 | 不適当 | アスファルトの上では大地と導通しない |
不適当なのは選択肢4です。
接地抵抗の測定は、被測定接地極から大地へ電流を流し、そのときの電位差から抵抗を出す方法です。電流を流すには、補助極も大地とつながっていなければなりません。
アスファルトは水も電気も通しにくい舗装です。その上に網を敷いて水をかけても、水は表面にとどまり、下の大地には届きません。
網と大地の間が絶縁されたままなので、電流の通り道ができません。これでは測定になりません。
ほかの3つを見ておきます。
選択肢1の地電圧は、測定を始める前の確認です。大地には他の設備の漏れ電流などによって電位差が生じていることがあります。これが大きいと測定値が狂うので、先に確かめます。
選択肢2の切り離しは、測りたい接地極だけを取り出すためです。切り離さずに測ると、機器を通じて他の接地極とつながった状態の値になり、実際より小さく出ます。
選択肢3の配置がこの問題で押さえるところです。被測定接地極(E)、電圧用補助極(P)、電流用補助極(C)を一直線に、EからP、Cの順に並べます。間隔はそれぞれ10m程度とします。
この向きは過去問で繰り返し問われています。
平成28年度・平成30年度・令和2年度 2級(いずれも誤りの肢)
測定用補助接地棒(P、C)は、被測定接地極(E)を中心として両側に配置した。
3つの年度とも、この「両側に配置」が誤りの肢として置かれていました。今回の令和4年度は、同じ箇所を「直線状にP、Cの順」という正しい向きに直して、正しい肢として使っています。
一直線に並べるのは、Eの電位の影響が及ばない位置でPの電位を測るためです。Eを中心に両側へ振ると、PとCの位置関係が崩れて正しい値が出ません。
補助接地棒はどう配置するか。
被測定接地極(E)から一直線に、P、Cの順で約10mずつ離して配置します。Eを中心に両側へ振るのは誤りです。
測定前に接地端子箱で切り離すのはなぜか。
測りたい接地極だけを取り出すためです。つないだままだと機器を通じて他の接地極と並列になり、実際より小さい値が出ます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月