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令和8年度 1級電気工事施工管理技士 No.61を解説、承諾図は着工時にまだ無い

令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.61は、事務所ビルの新築工事において、着工時の施工計画を作成する際の検討事項に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題のポイント

この問題は、着工の時点で決められることと、まだ手元に無いものを分けられるかを問うものです。工事範囲・施工区分、環境条件、電力の引込点、主要機材の承諾図の4つが並びます。

引っかけの核心は1点、承諾図が出てくるのはいつかです。中身が正しいかではなく、時期が合っているかを見ます。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) どこまでが自社の工事かを最初に決める。他業種との取合いはここで固める
2 ○(正しい) 塩害などの環境条件は機器の選び方を左右する。着工前に確かめる
3 ○(正しい) 引込点は一般送配電事業者との協議で決まる。早いほど計画が立てやすい
4 ×(誤り) 承諾図は着工後に製作者が出す図。着工時にはまだ無い

1から3は着工前に確かめられますが、選択肢4だけは順番が逆です。

選択肢4のポイント(ここが誤り)

承諾図は、契約したあとに機器の製作者が実際の寸法や仕様を描いて提出し、監督員の承諾を受ける図です。どの製品を採るかが決まってから作られるので、着工の時点ではまだ出ていません。

着工時の施工計画で見るのは、設計図と仕様書から読み取れることです。工事範囲、環境条件、引込点はいずれもこの段階で確かめられます。承諾図による納まりの確認は、図が出てから施工図に落とす段階の仕事になります。

同じ論点は令和4年度1級No.58にも出ていて、そちらは「機器承諾図の内容を基に、総合施工計画書を作成した」が誤りでした。着工時の計画に承諾図を持ち込む記述は誤り、と覚えれば2年度ぶんまとめて片づきます。

覚え方

  • 承諾図は契約後に製作者が出す図。着工時にはまだ無い
  • 着工時に見るのは設計図と仕様書から分かること(工事範囲・環境条件・引込点)
  • 令和4年度も同じ型。着工時の計画に承諾図を持ち込む肢は誤り

理解度チェック

Q.

承諾図はいつ出てくる図か。

契約後、機器の製作者が実際の寸法や仕様を描いて提出し、監督員の承諾を受ける図です。着工時にはまだありません。

Q.

電力の引込点は誰と確認するか。

一般送配電事業者です。引込の位置と方式が決まらないと受変電設備の配置も決まらないので、着工時に確かめます。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午後の部)」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和4年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度・令和4年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定 正答肢」
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