令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.60は、品質管理に関する問題です。この問題は施工管理法の応用能力問題で、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
この問題は、品質管理という言葉がどこまでを指すのかを問うものです。予防処置、品質と原価のつり合い、パレート図の使いどころ、作業日程の周知、材料名の表示の5つが並びます。
引っかけの核心は1点、作業日程を周知すれば品質管理は十分といえるかです。文の中身より、言い切り方に目を向けると見つかります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 起こり得る不適合の原因をあらかじめ取り除くのが予防処置。起きた後の是正処置と区別する |
| 2 | ○(正しい) | 要求される品質と、それを作るのにかかる原価のつり合いを見る |
| 3 | ○(正しい) | チェックシートで集めた不良の内容と件数を、多い順に並べて見るのがパレート図 |
| 4 | ×(誤り) | 日程の周知は工程管理の仕事。それだけで品質管理は十分とはいえない |
| 5 | ○(正しい) | 材料名を表示して整理整頓し、誤使用を防ぐのは作業改善のための品質管理にあたる |
選択肢4だけが、別の管理の話を品質管理の答えにしています。
品質管理は、求められた品質を満たすために作り方を決め、できあがりを測り、外れていれば直すという一連の活動です。測る対象は寸法や絶縁抵抗といった、できあがったものの性質になります。
いっぽう作業日程を作業員に周知し、その日程どおりに進めさせるのは工程管理の仕事です。日程が守られても、施工そのものが基準を外れていれば品質は確保されません。
選択肢4は、工程管理の手立てを挙げたうえで品質管理は十分といえると結んでいます。管理の種類がすり替わっているうえに、言い切りが強すぎます。何を測って合否を決めるかが入っていない記述は、品質管理の説明になりません。
作業日程を周知することは、品質管理にあたるか。
工程管理にあたります。日程どおり進んでも、寸法や絶縁が基準を外れていれば品質は確保されません。品質管理は測って合否を決める活動です。
予防処置と是正処置の違いは何か。
予防処置は、起こり得る不適合の原因を起きる前に取り除くことです。是正処置は、起きてしまった不適合の原因を取り除くことを指します。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月