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令和8年度 1級電気工事施工管理技士 No.55を解説、施工体系図は下請の分担関係

令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.55は、建設工事における施工計画に関する問題です。この問題は施工管理法の応用能力問題で、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題のポイント

この問題は、着工前に作る計画書と体制が、それぞれ何を書いたものかを問うものです。総合仮設計画書、搬入計画書、施工計画書、施工体系図、安全衛生管理体制の5つが並び、うち4つは名前と中身が素直に対応しています。

引っかけの核心は1点、施工体系図に表示するのは何かです。建設業法が求めているのは各下請負人の施工の分担関係で、業務ごとの担当者ではありません。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 総合仮設計画書は現場事務所・作業場・材料置場・足場・仮設電力など、工事を支える仮設物をまとめる
2 ○(正しい) 搬入計画書は搬入経路・揚重機の選定・運搬車両の待機場所を決める。物を入れる段取りの書類
3 ○(正しい) 施工計画書は設計図・仕様書に基づく技術的な検討をまとめる。VE提案を盛り込んでよい
4 ×(誤り) 施工体系図が表示するのは各下請負人の施工の分担関係。業務ごとの担当者を示す図ではない
5 ○(正しい) 安全衛生管理体制は工事着手の事前準備として構築し、災害防止活動を進める土台にする

選択肢4だけが、書類の名前と中身の対応がずれています。

選択肢4のポイント(ここが誤り)

施工体系図は、建設業法第二十四条の八第四項が作成を求めている図です。条文は「当該建設工事における各下請負人の施工の分担関係を表示した施工体系図を作成し、これを当該工事現場の見やすい場所に掲げなければならない」としています。

つまりこの図が示すのは、どの会社がどの工事を請け負い、その下にどの会社がつながっているかという請負の枝分かれです。元請から一次下請、二次下請へと降りていく系統が一目で追える形にします。

選択肢4は、これを品質管理、資材管理等の各業務の担当者が分かる図だとしています。担当者の割り振りは現場の組織表や施工計画書で示すもので、施工体系図の役目ではありません。会社の系統を示す図と、人の役割を示す表を入れ替えた誤りです。

覚え方

  • 施工体系図は各下請負人の施工の分担関係。会社の系統を示す
  • 掲げる場所は工事現場の見やすい場所(建設業法第24条の8第4項)
  • 総合仮設計画書は仮設物、搬入計画書は物の入れ方をまとめる
  • 施工計画書は技術的な検討。VE提案を入れてもよい

理解度チェック

Q.

施工体系図には何を表示するか。

各下請負人の施工の分担関係です。建設業法第二十四条の八第四項が定めており、工事現場の見やすい場所に掲げます。業務ごとの担当者を示す図ではありません。

Q.

施工計画書にVE提案を含めてよいか。

含めてかまいません。設計図や仕様書に基づく技術的な検討を行ったうえで、より良い工法や材料の提案を盛り込みます。

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参考資料

  • 建設業法 第二十四条の八(施工体制台帳及び施工体系図の作成等) e-Gov法令検索
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午後の部)」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定 正答肢」
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