令和7年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.56は、建設工事における仮設計画に関する応用能力問題です。この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
この問題は、仮設電気設備の安全の基本(損傷を避ける・触れさせない・資格者を置く)を問うものです。なかでも引っかけの核心は仮設分電盤の扉を施錠するかどうかで、操作のしやすさと安全のどちらを優先するかが分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢5(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 通路を横断する配線は車両に踏まれないよう架空配線にする |
| 2 | ○(正しい) | 出力10kWの内燃力発電設備は自家用電気工作物にあたり選任が要る |
| 3 | ○(正しい) | 低い位置のつり下げ電灯には、接触や衝突を防ぐガードを付ける |
| 4 | ○(正しい) | 短期間の仮設配線として、条件を満たせば認められる施設方法 |
| 5 | ×(誤り) | 仮設分電盤の扉は施錠する。誰でも操作できる状態にしない |
選択肢5の「施錠しない計画とした」という記述が誤りで、仮設分電盤の扉は施錠して関係者以外が触れられないようにします。
仮設分電盤の中には、開閉器や充電部があります。工事現場には電気の知識がない作業員も出入りします。
扉を施錠しないと、誰でも開閉器に手が届きます。作業中の回路が不意に投入されたり、充電部に触れて感電したりするおそれがあります。操作のしやすさより、こちらの危険のほうが重いという判断です。
操作が必要なときは、電気を扱う担当者が鍵を開けて行います。選択肢1から4も同じ考え方で、傷つけない・触れさせない・資格者が扱うという向きに沿っています。
仮設分電盤の扉は、操作しやすいように施錠しない計画としてよいか。
よくありません。施錠しないと電気の知識がない作業員でも開閉器に触れられ、不意の通電や感電のおそれがあります。施錠し、必要なときは担当者が鍵を開けて操作します。
仮設の低圧ケーブル配線が通路の床上を横断する場合、どう施設するか。
架空配線にします。床上に置いたままだと車両や台車の通過で絶縁被覆が損傷し、漏電や感電につながるためです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月