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令和8年度 1級電気工事施工管理技士 No.53を解説、varhは無効電力量計

令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.53は、計器の電気用図記号と名称の組合せに関する問題です。この問題では、4つの組合せのうち、日本産業規格(JIS)上、不適当なものを選びます。

この問題のポイント

この問題は、日本産業規格(JIS)が定める計器の電気用図記号と名称の組合せを問うものです。varh、Wh、cos φ、φ の4つが並びます。計器の図記号は、その計器が測る量の単位や量記号をそのまま書き入れるので、記号を読めば名称が出ます。

引っかけの核心は1点、末尾の h が付いているかどうかです。h は時間で、掛ければ瞬時の値ではなく積算した量になります。名称の側に「量」の字があるかを見比べます。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(不適当な組合せ)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) varh は無効電力量計。無効電力計なら var で h が付かない
2 ○(正しい) Wh は電力量の単位。電力量計で正しい
3 ○(正しい) cos φ は力率そのもの。力率計で正しい
4 ○(正しい) φ は電圧と電流の位相差。位相計で正しい

選択肢1だけが記号に h があるのに名称に「量」が無い組合せです。

選択肢1のポイント(ここが誤り)

var は無効電力の単位で、その瞬間にどれだけの無効電力が流れているかを表します。これを測る計器が無効電力計で、図記号は var です。

varh は、その無効電力に時間を掛けて積み上げた無効電力量の単位です。だから varh の計器は無効電力量計になります。

同じ関係が有効電力の側にもあります。W が電力計で、Wh が電力量計です。選択肢2に Wh と電力量計の組合せが正しいものとして並んでいるので、varh も同じように「量」が付くと分かります。

ザックリ言えば、h が付けば積算、付かなければ瞬時です。選択肢1は varh を無効電力計としており、積算の記号に瞬時の名称を当てているので誤りです。

覚え方

  • h が付けば積算、付かなければ瞬時。varh は無効電力量計
  • var=無効電力計/varh=無効電力量計/W=電力計/Wh=電力量計
  • cos φ は力率計、φ は位相計。φ 単体なら角度そのものを指す

理解度チェック

Q.

図記号が varh の計器の名称は何か。

無効電力量計です。var は無効電力の単位で、これに時間を掛けた varh は無効電力量の単位になります。無効電力計の図記号は var で、h が付きません。

Q.

cos φ と φ の図記号は、それぞれどの計器か。

cos φ が力率計、φ が位相計です。力率は電圧と電流の位相差の余弦なので cos が付き、位相差の角度そのものを示すときは φ だけになります。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午前の部)」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定 正答肢」
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