令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.19は、架空送電線路のフラッシオーバに関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
この問題は、フラッシオーバの起こり方と対策を問うものです。なかでも引っかけの核心は塔脚接地抵抗を下げる手段で、架空地線と埋設地線の役割を取り違えていないかが分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当な記述)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 開閉サージ程度では飛ばない間隔にしておく |
| 2 | ○(正しい) | がいし連の絶縁耐力を超える異常電圧で発生する |
| 3 | ○(正しい) | 塩害地域では耐塩用がいしや個数増しで沿面距離を稼ぐ |
| 4 | ×(誤り) | 塔脚接地抵抗を下げるのは埋設地線。架空地線ではない |
選択肢4は「架空地線の敷設により塔脚接地抵抗値を小さくする」という手段が合いません。
架空地線は鉄塔の頂部に張る電線で、雷を電力線の代わりに受け止める役目です。空中にあるので、鉄塔の脚と大地の間の抵抗には手を出せません。
塔脚接地抵抗を下げるのは埋設地線(カウンターポイズ)です。鉄塔の脚から地中へ導体を放射状に埋め、大地との接触面を広げて抵抗を下げます。
この抵抗が大きいと、雷が架空地線に落ちたとき鉄塔の電位が跳ね上がり、鉄塔側から電力線へ逆向きに放電します。これが逆フラッシオーバで、抵抗を下げれば電位の上がり方が抑えられます。
鉄塔の塔脚接地抵抗を下げるには何を設けるか。
埋設地線(カウンターポイズ)です。鉄塔の脚から地中へ導体を放射状に埋設して大地との接触面を広げます。架空地線は雷を受け止めるもので、接地抵抗には関係しません。
鉄塔逆フラッシオーバはどのように起こるか。
雷が架空地線や鉄塔に落ちたとき、塔脚接地抵抗が大きいと鉄塔の電位が上がり、鉄塔側から電力線へ放電します。通常とは逆向きの放電なので逆フラッシオーバと呼びます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月