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令和8年度 1級電気工事施工管理技士 No.8を解説、温度だけが電気の量ではない

令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.8は、変電所の母線保護に用いる保護継電方式に関する問題です。この問題では、4つの方式のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題のポイント

この問題は、母線保護の方式を4つ並べて仲間外れを探させるものです。引っかけの核心は名前が何を見ている方式かを表しているかで、電気の量を扱っていない1つに気づけるかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当な方式)

各選択肢の正誤

選択肢 母線保護か 解説
1 ○(適当) 母線に入る電流と出る電流の差を見る。母線保護の代表格
2 ○(適当) 母線を接地した金属で覆い、覆いへの地絡電流で検出する
3 ○(適当) 各回線の電流の向きを比べ、母線へ流れ込む向きが揃うかを見る
4 ×(適当でない) 温度は電気の量ではない。変圧器の内部異常などを見るもの

1から3は電流や電流の向きを見ています。温度継電方式だけが電気の量を見ていません。

選択肢4のポイント(ここが適当でない)

母線の故障は、そこに繋がる全部の回線に影響します。だから保護には速さが要ります。電流差動方式は入る電流と出る電流の差をとる方式で、故障がなければ差はゼロになります。

方向比較方式は各回線の電流の向きを比べます。遮へい母線方式は母線を接地した金属で覆い、覆いに流れる地絡電流で検出します。3つとも電気の量を相手にしているので、故障した瞬間に応答できます。

温度が上がるのは電流が流れ続けた結果で、母線の故障には間に合いません。温度継電方式は変圧器の内部異常など、じわじわ進む異常を見るものです。

覚え方

  • 母線保護は電気の量を見る方式ばかり。温度だけが仲間外れ
  • 電流差動は入りと出の、方向比較は電流の向きを比べる
  • 遮へい母線方式は、接地した覆いに流れる地絡電流で検出する
  • 温度継電方式は変圧器の保護。母線の故障には遅すぎる

理解度チェック

Q.

温度継電方式が母線保護に向かないのはなぜか。

温度は電流が流れ続けた結果として上がるので、応答が遅いためです。母線の故障は繋がる全回線に及ぶため、電気の量で瞬時に検出する方式が使われます。

Q.

電流差動方式は、何を見て母線の故障を検出するか。

母線に入る電流の合計と出る電流の合計の差です。健全なら差はゼロになり、母線内で故障が起きると差が現れます。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午前の部)」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定 正答肢」
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