令和7年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.68は、屋内消火栓設備の非常電源として用いる自家発電設備の施工に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題は、キュービクル式以外の自家発電設備に要る空地と間隔を問うものです。なかでも引っかけの核心は0.6mと1mのどちらが要る場所かで、装置の周囲と操作盤の前面を取り違えないかが分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(誤っている記述)
> この論点をやさしく解説:非常電源の容量とは?設備ごとの分数を条文の引き先で整理
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 操作盤を収納した箱の前面は1m以上(規則第12条第1項第四号ロ)。0.8mでは足りない |
| 2 | ○(正しい) | 自家発電装置の周囲は0.6m以上の空地(同号ロ(ハ)(1)) |
| 3 | ○(正しい) | 燃料タンクと原動機の間隔は、予熱する方式なら2m以上(同(2)) |
| 4 | ○(正しい) | 通気管の先端を屋外に出し、建築物の開口部から離す(危険物の規制に関する規則第20条) |
選択肢1の「幅0.8mの空地を確保した」という記述が誤りで、操作盤の箱の前面は1m以上です。
消防法施行規則第12条第1項第四号ロは、キュービクル式以外の自家発電設備について3つの寸法を定めています。装置の周囲が0.6m以上、操作盤の箱の前面が1m以上、燃料タンクと原動機の間隔が予熱式で2m以上です。
操作盤の前面だけ広いのは、人が正面に立って操作する場所だからです。装置の周囲0.6mは点検のために回り込める幅で、目的が違います。
問題文は0.6mと1mを入れ替えず、1mのほうを0.8mに削っています。装置の周囲0.6mが正しいので、並べて読むと0.8mが中途半端な数字だと気づけます。
キュービクル式以外の自家発電設備で、操作盤の箱の前面に要る空地の幅はいくらか。
1m以上です。自家発電装置の周囲に要る0.6m以上とは別の数字なので、取り違えないようにしてください。
燃料タンクと原動機の間隔は、原動機の方式でどう変わるか。
予熱する方式は2m以上、その他の方式は0.6m以上です。両者の間に不燃材料で造った防火上有効な遮へい物を設けた場合は、この限りではありません。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月