令和7年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.49は、鉄塔の基礎に関する問題です。この問題では、示された記述に該当する基礎の名称として、4つのうち最も適当なものを選びます。
この問題は、鉄塔基礎の基本(脚ごとに独立するか一体にするか・地盤の支持のとり方)を問うものです。引っかけの核心は基礎床板を一体化するかどうかで、記述にある「4脚または2脚を一体化」がどの基礎を指すかが分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も適当な基礎)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(該当しない) | 深礎基礎は脚ごとに深い縦孔を掘り、支持層で支える。一体化しない |
| 2 | ×(該当しない) | 逆T字基礎は脚ごとに底板を広げた独立基礎である |
| 3 | ×(該当しない) | 杭基礎は杭で深い支持層へ荷重を伝えるもので、接地圧の分散が主眼ではない |
| 4 | ○(該当する) | マット(べた)基礎。床板を一体化して接地圧を下げ不同沈下を防ぐ |
記述に該当するのは選択肢4のマット(べた)基礎です。床板を一体化する点が他の3つと違います。
鉄塔の基礎は、ふつう脚ごとに独立しています。逆T字基礎や深礎基礎がそれで、地盤が良ければこれで足ります。
地盤が軟らかいと問題が2つ出ます。1つは底面の接地圧が地盤の許容値を超えること、もう1つは脚ごとに沈下量が違って鉄塔が傾くことです。
マット基礎は、複数の脚の床板をつないで1枚の板にします。面積が広がるので接地圧が下がり、脚どうしがつながっているので沈下量の差も出にくくなります。記述の2つのねらいが、そのままこの構造の理由です。
4脚または2脚の基礎床板を一体化して構築する鉄塔基礎を何というか。
マット(べた)基礎です。床板を一体化することで底面の接地圧を下げ、脚ごとの沈下量の差による鉄塔の傾きを防ぎます。
マット基礎が不同沈下に強いのはなぜか。
複数の脚の床板が1枚につながっているためです。脚ごとに沈下しようとしても板全体で抵抗するので、沈下量の差が出にくくなります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月