令和7年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.44は、光ファイバケーブルに関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
この問題は、光ファイバの基本(コアとクラッドの関係・モードによる性能差・損失の種類)を問うものです。なかでも引っかけの核心はコアとクラッドのどちらの屈折率が高いかで、全反射の条件から向きを出せるかが分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 屈折率はコアが高くクラッドが低い。問題文は逆 |
| 2 | ○(正しい) | マルチモードは伝送損失が大きく長距離伝送に向かない |
| 3 | ○(正しい) | モードごとに到達時間がずれるため伝送帯域は狭い |
| 4 | ○(正しい) | 損失には固有損失・曲がりによる放射損失・接続損失などがある |
選択肢1の「屈折率の低いコアとその外側の屈折率の高いクラッド」という記述が誤りで、屈折率が高いのはコアのほうです。
光ファイバは、境界で光を全反射させて閉じ込めることで遠くまで伝えます。全反射が起きるのは、屈折率の高い側から低い側へ光が向かうときだけです。
だからコアの屈折率をクラッドより高くします。逆にすると光は境界を通り抜けて外へ出てしまい、伝わりません。問題文はこの向きが反対です。
選択肢2と3は、コアが太いマルチモードの性質です。太いと複数の経路で光が進むため、到達の時間差が出て波形がなまります。その結果、伝送帯域が狭くなり長距離にも向きません。
光ファイバのコアとクラッドでは、どちらの屈折率が高いか。それはなぜか。
コアのほうが高くなります。全反射は屈折率の高い側から低い側へ光が向かうときだけ起きるため、コアを高くしないと光を閉じ込められないからです。
マルチモード光ファイバの伝送帯域が狭いのはなぜか。
コアが太く複数の経路で光が進むため、到達時間に差が生じて波形がなまるからです。そのぶん速い信号を送りにくくなります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月