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令和7年度 1級電気工事施工管理技士 No.41を解説、12パルス整流器は脈動を減らすもの

令和7年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.41は、直流電気鉄道のき電回路における電圧降下の軽減対策に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題のポイント

この問題は、き電回路の電圧降下の基本(電流が流れる距離・導体の抵抗)を問うものです。なかでも引っかけの核心は12パルス整流器が何のための装置かで、電圧降下と脈動を分けられるかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) き電区分所を設けると給電点までの距離が短くなり電圧降下が減る
2 ○(正しい) き電線を太くする・条数を増やすと抵抗が下がる
3 ○(正しい) 上下線一括き電方式は2線が並列になり合成抵抗が下がる
4 ×(誤り) 12パルス整流器は脈動を減らす装置。電圧降下の軽減にはならない

選択肢4の12パルス整流器は出力の脈動を小さくするための装置で、電圧降下の軽減対策にはあたりません

選択肢4のポイント(ここが誤り)

き電回路の電圧降下は、電車に流れる電流と、変電所から電車までの導体の抵抗の積で決まります。減らす手は2つしかありません。距離を短くするか、抵抗そのものを下げるかです。

選択肢1のき電区分所は距離を短くする手、選択肢2の太線化・条数増と選択肢3の上下線一括き電は抵抗を下げる手です。3つとも同じ向きに並んでいます。

12パルス整流器は、交流を直流に変えるときに残る波のうねり(脈動)を細かくするための装置です。出力の平均電圧が上がるわけではないので、電圧降下は減りません。

覚え方

  • 電圧降下=電流 × 変電所から電車までの抵抗。減らす手は距離か抵抗
  • き電区分所は距離を短く、太線化・条数増・上下線一括は抵抗を下げる
  • 12パルス整流器は脈動を細かくするもの。電圧降下とは別の話
  • 電圧降下が大きいと、変電所から遠い区間で電車の加速が鈍る

理解度チェック

Q.

12パルス整流器は、き電回路の電圧降下の軽減対策になるか。

なりません。12パルス整流器は直流出力の脈動を細かくするための装置で、電圧降下を決める電流や抵抗には関わりません。

Q.

上下線一括き電方式が電圧降下の軽減になるのはなぜか。

上り線と下り線のき電回路が並列につながるためです。並列になると合成抵抗が下がり、同じ電流でも電圧降下が小さくなります。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午前の部)」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定 正答肢」
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