令和7年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.5は、三相同期発電機の短絡比を求める問題です。この問題では、4つの選択肢の中から、正しい値を選びます。
この問題は、短絡比の基本(2つの界磁電流を比べる指標であること・三相短絡試験の図の読み取り)を問うものです。なかでも引っかけの核心は割り算の向きで、無負荷側を分子に置けるかが分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(正しい値)
短絡比は、次の2つの界磁電流の比です。
分子=無負荷で定格電圧を出すのに必要な界磁電流
分母=三相短絡試験で定格電流を流すのに必要な界磁電流
分子は問題文に書かれています。無負荷で定格電圧6600 Vを出すのに必要な界磁電流は 88 A です。
分母は図から読み取ります。三相短絡試験の図は、界磁電流に対して電機子電流が比例して増える直線です。この発電機の定格電流は500 Aなので、縦軸500 Aに対応する横軸の値を見ます。それが 80 A です。
短絡比 = 88 ÷ 80 = 1.1
選択肢2の「1.1」が正しい値ということです。
引っかけは割り算の向きを逆にすることです。80 ÷ 88 とすると約0.9になり、選択肢1に行き着きます。分子は無負荷側と決めておけば迷いません。
無負荷で定格電圧を出すのに界磁電流88 A、三相短絡試験で定格電流500 Aを流すのに界磁電流80 Aが必要な同期発電機の短絡比はいくらか。
短絡比 = 88 ÷ 80 = 1.1 です。分子が無負荷で定格電圧を出す界磁電流、分母が短絡で定格電流を流す界磁電流です。
短絡比が大きい同期発電機には、どのような特徴があるか。
同期インピーダンスが小さく、負荷をかけたときの電圧変動率が小さくなります。一方で鉄の量が多くなるため、機械は大きく重くなります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月