令和7年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.4は、分流器をつないで測定範囲を広げた電流計の内部抵抗を求める問題です。この問題では、4つの選択肢の中から、正しい値を選びます。
この問題は、分流器の基本(測定範囲の倍率・分流器と電流計の並列接続・電流の分かれ方)を問うものです。なかでも引っかけの核心は式に入れるのが倍率から1を引いた値だという点で、分流器に流れるのは全体ではなく残りの分だという理解があるかが分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(正しい値)
問題で与えられた値を整理します。
電流計そのものの最大目盛 = 100 mA
分流器 Rs = 0.1 Ω
分流器をつないだ後に測れる最大電流 = 500 mA
まず倍率を出します。倍率mは、広げた後の測定範囲を、もとの最大目盛で割った値です。
m = 500 ÷ 100 = 5倍
電流計と分流器は並列なので、両端の電圧は同じです。全体で500 mAが流れるとき、電流計には100 mA、分流器には残りの400 mAが流れます。この関係から Ra × 100 = Rs × 400 が成り立ちます。
分流器の400 mAは、全体の500 mAではなく、そこから電流計の分を引いた値です。倍率で書くと (m − 1) 倍にあたります。式を整理すると Rs = Ra ÷ (m − 1) となり、内部抵抗を求める形に直すと次のようになります。
Ra = Rs × (m − 1) = 0.1 × (5 − 1) = 0.4 Ω
選択肢2の「0.4 Ω」が正しい値ということです。
引っかけは(m − 1) のかわりに m を使うことです。0.1 × 5 とすると0.5 Ωになり、選択肢3に行き着きます。分流器に流れるのは全体ではなく残りの分ということです。
最大目盛100 mAの電流計に0.1 Ωの分流器をつなぎ、500 mAまで測れるようになった。電流計の内部抵抗はいくらか。
倍率は 500 ÷ 100 = 5倍です。Ra = Rs × (m − 1) = 0.1 × 4 = 0.4 Ω となります。
分流器の式で、倍率mではなく (m − 1) を使うのはなぜか。
分流器に流れるのは全体の電流ではなく、そこから電流計に流れる分を引いた残りだからです。全体がm倍なら、分流器側は (m − 1) 倍にあたります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月