令和6年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.57は、図に示すバーチャート工程表及び進度曲線に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、受電するには何が終わっている必要があるかを考えられるかを問うものです。受電設備工事が終わらなければ受電できません。
図の受電設備工事は令和7年1月の予定です。
正解:選択肢5(12月末には受電することが出来る予定である)
| 読む対象 | 図の内容 |
|---|---|
| 工期 | 令和6年4月20日から令和7年3月10日。作成日は令和6年11月1日 |
| 白い枠 | 予定。黒い帯は実績 |
| 破線と実線 | 破線が予定進度曲線、実線が実績進度曲線 |
| 受電設備工事 | 白い枠が令和7年1月にある |
引っかけの核心は、12月末が年内の区切りなので、そこまでに主な工事が終わりそうに見えるところです。受電できる時期は受電設備工事の予定を見れば決まります。
工程表の10段目「受電設備工事」の白い枠は令和7年1月に置かれています。この工事が終わるのが1月なので、12月末の時点ではまだ受電できません。
受電設備は、電力会社から高圧で受けた電気を建物内へ送るための設備です。これが完成していなければ、その先の試運転調整も検査もできません。工程表でも、受電設備工事の後に試運転・調整、作業確認・検査、あと片付け・引渡しが並んでいます。
選択肢1は接地工事の時期です。接地工事(作業3)の黒い帯は6月にあり、基礎・躯体工事の帯もほぼ同じ6月から始まっています。接地極は基礎のコンクリートを打つ前に埋設する必要があるので、この順序になります。
選択肢2は9月末の実績です。実績進度曲線(実線)を9月末で読むと、出来高の目盛りでおよそ20%のところを通っています。
選択肢3は10月末の状態です。実線が破線より下にあり、実績が予定を下回っていることは図から読めます。
選択肢4は照明器具取付工事の期間です。白い枠は11月から12月にかけて引かれていて、11月末は期間の半分を過ぎたあたりになります。
バーチャート工程表は、作業名を縦に並べ、日程を横軸にとった表です。どの作業がいつ行われるかが一目で分かるのが利点で、進度曲線を重ねると全体の進み具合も同時に見られます。ただし作業どうしのつながりは表せないので、それを見るにはネットワーク工程表を使います。
工程表で受電できる時期を判断するにはどこを見るか。
受電設備工事の予定です。この図では令和7年1月なので、12月末には受電できません。
接地工事を基礎・躯体工事より先に行うのはなぜか。
接地極を地中に埋設する必要があるためです。基礎のコンクリートを打った後では施工できません。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月