電気工事施工管理技士 独学ガイド|資格のT

  1. HOME
  2. 過去問
  3. > 令和4年度 1級 No.47 高速電力線通信

令和4年度 1級電気工事施工管理技士 No.47を解説、相をまたぐほど弱くなる

令和4年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.47は、高速電力線通信(HD-PLC)に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。PLCアダプタは単相3線式の100V回路のコンセントに接続して使用するとされています。

この問題のポイント

この問題は、同相と異相のどちらが減衰しやすいかを分かっているかを問うものです。相をまたぐ異相配線間のほうが減衰します

同相どうしのほうがよくつながります。

正解:選択肢4(同相配線間のほうが減衰しやすいとした記述)

各選択肢の正誤

選択肢 内容 解説
1 配線に高周波信号を重畳して通信する 適当
2 重畳したノイズが通信速度に影響する 適当
3 配線から電磁波が漏洩する 適当
4 同相配線間のほうが減衰しやすい 不適当。異相配線間のほうが減衰する

最も不適当なのは選択肢4です。

選択肢4のポイント(ここが答え)

引っかけの核心は、同相と異相という言葉が入れ替わっていても文として成り立ってしまうところです。信号は相をまたぐときに大きく弱まります

単相3線式は、中性線をはさんでL1とL2の2つの相があります。100Vのコンセントは、L1と中性線か、L2と中性線のどちらかにつながっています

アダプタどうしの関係 信号の通り道 減衰
同相(同じ相どうし) 電線を直接たどれる 小さい
異相(L1とL2をまたぐ) 分電盤まで戻って回り込む 大きい

異相どうしでは、信号がいったん分電盤の主幹まで戻り、もう一方の相へ回り込みます。経路が長くなるうえ、変圧器や機器を通るので減衰します。

実務では、うまくつながらないときにアダプタを挿すコンセントを変えて同相にすることで改善する場合があります。相をそろえるという発想が出てくるのは、この性質を知っているからです。

選択肢1のとおり、HD-PLCは既設の電力線に高周波の信号を重ねて送ります。新しく通信線を引かずに済むのが利点です。

その代わり、選択肢2のように同じ配線につながる機器が出すノイズをそのまま受けます。インバータ機器やスイッチング電源が近くにあると速度が落ちます。

選択肢3の電磁波の漏洩は、電力線がアンテナのように働くためです。もともと通信用に作られた線ではないので、シールドがありません。

覚え方

  • 減衰しやすいのは異相配線間。分電盤まで戻って回り込む
  • 同相どうしは電線を直接たどれるので減衰が小さい
  • 既設の電力線を使うので、その線につながる機器のノイズを受ける

理解度チェック

Q.

単相3線式で異相配線間の通信が減衰しやすいのはなぜか。

信号がいったん分電盤まで戻ってもう一方の相へ回り込むためです。経路が長く、途中の機器も通ります。

Q.

HD-PLCの通信速度がノイズに影響されるのはなぜか。

既設の電力線に高周波信号を重畳して通信するため、同じ配線につながる機器が出すノイズをそのまま受けるからです。

電気工事施工管理技士 過去問解説 一覧へ

参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和4年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午前の部)」「同 正答肢」
T

無料・独学でまなぶ資格のT

T|運営・編集

電気工事施工管理技士の受検にむけて、過去問と用語を一次資料で確かめながら整理しています。

Topへ >>