令和4年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.31は、電気使用場所内に設けた変圧器から供給する低圧配線において、変圧器の二次側端子から最遠端の負荷に至る電線のこう長と電圧降下の組合せとして、「内線規程」上、不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、こう長の区切りが以下か超かを読めるかを問うものです。200mはまだ200m以下の枠に入るので、6%以下でなければなりません。
7%が許されるのは200mを超えた場合です。
正解:選択肢4(200mで7%)
| 選択肢 | こう長 | 電圧降下 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 1 | 50 m | 3 % | 適当。60m以下は3%以下 |
| 2 | 100 m | 5 % | 適当。120m以下は5%以下 |
| 3 | 150 m | 6 % | 適当。200m以下は6%以下 |
| 4 | 200 m | 7 % | 不適当。200m以下なので6%以下 |
不適当なのは選択肢4です。
引っかけの核心は、200mが枠の境目にちょうど乗っているところです。区切りが200m以下と書かれているので、200mちょうどは6%の枠の中に入ります。
電気使用場所内に変圧器を設けて供給する場合の値は次のとおりです。
| こう長 | 電圧降下 |
|---|---|
| 60m以下 | 3%以下 |
| 120m以下 | 5%以下 |
| 200m以下 | 6%以下 |
| 200mを超える | 7%以下 |
数字は60・120・200で区切られ、電圧降下は3・5・6・7と上がります。こう長が長いほど電線が長くなり、降下を抑えるのが難しくなるので、許される値も緩みます。
ただし緩むといっても上限があるので、長い配線では電線を太くするか、負荷の近くに変圧器を置く必要が出てきます。
電力会社から低圧で受電する場合は、これとは別の値になります。幹線と分岐回路の合計で標準2%以下、こう長が長い場合でも標準5%以下という枠です。
この問題は電気使用場所内に設けた変圧器からという条件が最初に書かれているので、上の表の値を使います。条件の読み違えが最初の分かれ目です。
電圧降下が大きすぎると、電動機の始動トルクが落ち、照明は暗くなり、電子機器は誤動作します。上限は機器が正常に働く範囲を示しています。
こう長200mのとき、電圧降下はいくら以下にするか。
6%以下です。200mは「200m以下」の枠に入ります。7%以下でよいのは200mを超えた場合です。
こう長が長くなるほど許される電圧降下が大きくなるのはなぜか。
電線が長いほど降下を抑えるのが難しくなるためです。ただし機器が正常に働く範囲としての上限は設けられています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月