令和4年度(2022年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.8は、コンクリートの現場内での運搬と打込みに関する問題です。4つの記述のうち、最も適当でないものを1つ選びます。
ポンプ圧送の前に流す先送りモルタルは、管の内面を滑らかにならすためのものです。
問われるのは、その先送りモルタルの水セメント比をコンクリートより大きくするか小さくするかです。
引っかけは、その大小を逆にする形で作られています。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も適当でない記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 現場内での運搬に使用するバケットは、材料分離を起こしにくい | ○(正しい) | 振動や落差が小さく、分離しにくい運搬方法 |
| ⑵ 先送りモルタルの水セメント比は、使用するコンクリートの水セメント比よりも大きくする | ×(誤り) | 先送りモルタルの水セメント比は使用するコンクリートより小さくする。大きくすると品質の低いモルタルが構造物に入り込む |
| ⑶ 型枠内にたまった水は、コンクリートを打ち込む前に取り除く | ○(正しい) | 水が残ると水セメント比が変わり強度が落ちる |
| ⑷ 2層以上に分けて打ち込む場合は、下層コンクリート中にも棒状バイブレータを挿入する | ○(正しい) | 上層と下層を一体化させ、打継ぎ面の弱点をなくす |
先送りモルタルは、コンクリートを圧送する前に管の内面へモルタルの膜を作り、閉塞を防ぐために流します。
このモルタルは原則として型枠内に打ち込まず、廃棄します。
先送りモルタルの水セメント比は、使用するコンクリートの水セメント比より小さくします。大きくするとした⑵は大小が逆です。
水セメント比を大きくすると、水の多い品質の低いモルタルになり、万一構造物に入り込んだ場合の影響が大きくなります。
⑴⑶⑷のバケット、型枠内の水の除去、下層への棒状バイブレータの挿入は、いずれも正しい記述です。
この問題に出た4項目を、いつ行うかで並べると次のとおりです。
| 場面 | やること | 狙い |
|---|---|---|
| 圧送の前 | 先送りモルタルを流す(水セメント比は小さく) | 管の閉塞を防ぐ |
| 打込みの前 | 型枠内にたまった水を取り除く | 水セメント比の変化を防ぐ |
| 運搬中 | バケット等の分離しにくい方法を選ぶ | 材料分離を防ぐ |
| 打込み中 | 下層にも棒状バイブレータを挿入する | 上下層を一体化する |
先送りモルタルだけが「捨てるもの」で、他は構造物に残る点が違います。
問題:先送りモルタルの水セメント比は、使用するコンクリートの水セメント比よりも大きくする。
〇か×か。
答え:×
小さくします。水の多いモルタルが構造物に入ると影響が大きくなります。
問題:2層以上に分けて打ち込む場合は、下層コンクリート中にも棒状バイブレータを挿入する。
〇か×か。
答え:〇
上層と下層を一体化させるためです。
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出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。圧送・打込みの留意点は標準的な内容で、最新の示方書で確認してください。
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